ミャンマーニュース

ミャンマーの国営メディアは6月19日、新型コロナウイルスの新たな感染者が546人確認され、死亡者が7人であったことを明らかにした。これは、国軍がクーデターにより権力を掌握して以来、1日の感染者としては最多である。

国際赤十字赤新月社連盟（IFRC）のミャンマー代表団長であるJoy Singhal氏は国内での感染拡大を憂慮すべきことだとした上で、と述べた。

保健スポーツ省は6月15日、英国由来の変異株の「アルファ」、インド由来の「デルタ」と「カッパ」がミャンマー国内で確認されていると発表している。

ミャンマーでコロナ感染の新たな波が起きた原因の1つは、クーデターで対応に混乱が生じたことだ。国営病院はほとんど機能しておらず、カヤー州のような地域では人道的危機が拡大しており、国連は合計10万人が紛争によって避難していると推定している。

また、軍事政権が医療従事者に対する取り締まりを続けているのも医療崩壊の一因で、前週、国営名ディアはワクチン接種の元責任者を「民主化を支持する政治家と協力した」として逮捕。反逆罪を含むいくつかの罪に問われているという。

さらに、軍事政権が5月下旬に規制を緩和し、2020年4月から閉鎖が続いていた公共施設の再開を許可したことも感染の再拡大に影響を及ぼしている。

IFRCのSinghal氏によると、病院と医療システム全体は崩壊したままで、他国が経験した悲劇を回避するためには、治療、検査、予防措置を早急に強化する必要があるという。

（画像はThe Irrawaddyより）

外部リンク

Myanmar reports highest Covid numbers since coup as concerns over health system grow
https://www.theguardian.com/

Myanmar Reports Record Post-Coup Rise in COVID-19 Cases
https://www.irrawaddy.com/

Myanmar Reports Highest Covid Numbers Since Coup As Concerns Above Myanmar Health System Increase
https://insider-voice.com/