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2021-05-01 08:00

社会

ミャンマーの抗議デモ継続、ASEAN会議合意を批判

抗議デモ
現地情勢を反映していない
東南アジア諸国連合(ASEAN)はミャンマーで軍事クーデターを起こした国軍最高司令官のミン・アウン・フライン上級大将を招き、インドネシアのジャカルタで4月24日に首脳会談を開催。会議後、暴力の即時停止を含む「5つの合意」をしたことを明らかにしたが、首脳会談後もミャンマーでは抗議デモが続いている。

首脳会談の翌日となる25日に同国の最大都市ヤンゴンで行われた抗議デモに参加したKhin Sandar氏は、
「ASEANであろうと国連であろうと、彼らは“戦うのではなく、交渉して問題を解決する”と外部から話すだけだ。しかし、それはミャンマーの現地情勢を反映していない」(REUTERSより)
と見解を示し、抗議デモを続けることを明らかにした。

また、ミン・アウン・フライン上級大将が暴力の即時停止に合意したにもかかわらず、治安部隊による拘束と暴力が続いているという。

ボイコットで軍事政権に対峙
このような抗議デモは首脳会談後も多くの地域で続いており、活動家のKhant Wai Phyo氏は25日、モンユワ(Monywa)の中心街で行われた抗議演説で、
「我々全員、町、郡区、そして地域や州の人々が協力して、軍事政権に対するボイコットを成功させる必要がある」(SBSより)
と呼びかけた。

また活動家らは、ミン・アウン・フライン上級大将合意を拒絶し、電気代や農業ローンの支払いをやめ、子供たちを学校から遠ざけるよう人々に呼びかけたという。

ミン・アウン・フライン上級大将は首脳会談で、「暴力の即時停止」「すべての関係者間の対話」「ASEAN特使による対話プロセスの仲裁」「ASEANチャネルを通じた人道援助の提供」「関係者に会うための特使のミャンマー訪問」という5つに対して合意。

しかし、アウンサンスーチー氏を筆頭とする政治的拘束者の釈放には合意していない。

(画像はAPより)


外部リンク

Hundreds of protesters hit the streets in Myanmar after ASEAN summit pledge to end violence
https://www.sbs.com.au/

Myanmar protests continue after ASEAN peace initiative
https://apnews.com/

Myanmar activists deride ASEAN-junta consensus, vow to continue protests
https://www.reuters.com/
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