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2021-04-29 08:00

政治

ミャンマー国軍トップがASEAN会議に出席 暴力停止に合意

ASEAN
拘束者の即時釈放には応じず
インドネシアの首都ジャカルタで4月24日に開催されたASEAN会議にミャンマー国軍のトップであるミン・アウン・フライン上級大将が出席し、ASEAN諸国の代表から要請された「暴力の停止」に合意したという。

インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は、
「ミャンマーの状況は容認できないものであり、継続すべきではない。暴力を止め、ミャンマーの民主主義、安定、平和を直ちに取り戻さなければならない」(abcより)
と述べた上で、
「ミャンマーの人々の利益は常に優先事項でなければならない」(abcより)
と付け加えた。

会議後に現在のASEAN議長であるブルネイを通じてASEANが発表した正式な声明によると、「ミャンマーにおける暴力の即時停止」を要求し、すべての当事者に「最大限の抑制を行使する」ことを促したという。

また、関係者全員間の建設的な対話を促すために、ASEANから特使を派遣することが決まった。

一方、ウィドド大統領や他国の指導者が政治的に拘束された者の即時釈放を求めたが、その要求は声明には盛り込まれていない。

5つの合意
批評家らは、クーデターを引き起こしたミン・アウン・フライン上級大将を会議に招いたASEANの決定は受け入れられず、ミャンマーの国家転覆と残虐な取り締まりを正当化することになったとの見解を示している。

東南アジアの外交官は匿名を条件に、
「ミン・アウン・フライン上級大将に会うことに同意したが、会議で彼を国家元首として扱ったり演説させたりすることはなかった」(abcより)
と述べている。

今回の会議でASEANは「5つの合意」をした。その内容は、暴力を直ちに終わらせる、対立するグループ間の対話の開始、対話を促進するためのASEAN議長の創設、人道支援の提供、ASEAN議長のミャンマー訪問の許可である。

なお、ミン・アウン・フライン上級大将は会議後、コメントしていない。

(画像はabcより)


外部リンク

ASEAN leaders demand immediate end to 'unacceptable' killings in Myanmar, following emergency summit
https://www.abc.net.au/

ASEAN leaders tell Myanmar coup general to end killings
https://www.thetelegraph.com/

Asean leaders urge Myanmar military chief Min Aung Hlaing to end violence and release political prisoners
https://www.scmp.com/
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