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2021-02-07 08:00

政治

英国拠点の人権団体「ミャンマーのクーデターは即時対応すべき暴動」

クーデター
国軍が政権を掌握
英国に拠点を置く人権団体のビルマ・ヒューマン・ライツ・ネットワーク(Burma Human Rights Network:BHRN)は2月1日に声明を発表し、ミャンマーで起きたクーデターは即時対応すべき暴動であり、その首謀者であるミャンマー国軍に対して直ちに権力を放棄し、違法に拘束された政治家らを解放するよう要請。また、国際社会に対しても、同問題に立ち向かうために直ちに措置を講じることを求めた。

ミャンマーでは1日早朝、事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問やウィンミン大統領を含む数人が国軍に拘束されたことが確認されている。

その直後、国軍が1年間の非常事態宣言を発令し、その期間は国軍により任命された現副大統領が代理の大統領を務め、政府の支配は国軍最高司令官のミン・アウン・フライン上級大将が掌握したことを発表。

国軍は昨年11月に行われた総選挙で不正行為があったことを主張しており、1月末からクーデターが懸念されていた。

民主的な進歩を完全に破壊
BHRNは国軍が起こしたクーデターに対して、
「これは国が成し遂げた民主的な進歩を完全に破壊し、最高司令官ミン・アウン・フラインを保護し、昇格させるためだけに役立つ」(プレスリリースより)
と声明で述べている。

また、国際社会にして、同上級大将ならびに国軍関連企業に厳格な制裁措置を講ずることを要請。さらに、今回のクーデターが国軍幹部が国際司法裁判所ですでに調査されている犯罪の継続と見なされるべきとの見解を示した。

加えて、国軍が違法に権力を維持したり、反対派の政治家らを拘束したりする妥協を許してはならないと主張。国軍が一線を越えたことを強調している。

なお、BHRNはミャンマーの人権や少数民族の権利および宗教の自由のために活動する人権団体である。

(画像はBHRNより)


外部リンク

BHRN
https://www.bhrn.org.uk/

BHRNのプレスリリース
https://www.bhrn.org.uk/press-release/

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