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2021-02-13 08:00

社会

ミャンマー警察、クーデターの抗議デモへ放水砲を使用

抗議デモ
現場で撮影されたビデオにより明らかに
国軍によるクーデターが起きたミャンマーでは抗議デモが行われており、数日間デモが続いている首都ネピドーでは2月8日、警察が数千人集まった抗議者に対して放水砲を使用。現場で撮影されたビデオにより明らかとなった。

首都ネピドーは国軍の存在感が強いため、これまであまり抗議デモが行われたことがない。さらに、多くの公務員やその家族が暮らしていることもデモが行われなかった理由と考えられる。そのため、今回ネピドーで抗議デモが続くことには重要な意味があるといえるだろう。

撮影されたビデオによると、抗議者グループが放水砲を発射されたとき、何人かがケガをしたように見えたという。

数日間に及ぶ抗議デモは、2007年に仏教僧が主導した「サフラン革命(Saffron Revolution)」以来最大である。

各地で抗議デモ
ミャンマー最大の都市ヤンゴンでも、僧侶のグループ、労働者、学生らが抗議デモを実施。

彼らは、“我々の指導者の解放、我々の投票の尊重、軍事クーデターの拒否”、"民主主義を守る"、"独裁にNO"などと書かれたサインや、11月に圧勝したスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)の色である赤い旗、色とりどりの仏旗を掲げていた。

また、ミャンマー南東部の都市ダウェイやカチン州の州都ミッチーナーなどでも数千人規模の抗議デモが行われている。

クーデターを正当化する暫定軍事政権
ミャンマー国営メディアは8日、抗議に言及し、
「抗議者が国の安定を危険にさらしている」(9NEWSより)
と主張。

また、同国情報省が発表した声明では、
「規律がなければ民主主義は破壊される可能性がある」(9NEWSより)
と述べたという。

しかし、国軍がアウンサンスーチー氏を含む国のトップを拘束してクーデターを起こすことが民主的といえるだろうか。

(画像はSBSより)


外部リンク

Water fired at crowd as anti-coup protests swell in Myanmar
https://www.9news.com.au/

Police use a water cannon as anti-coup protests intensify in Myanmar's capital
https://www.sbs.com.au/

Myanmar police fire water cannon at Naypyidaw protesters
https://www.reuters.com/

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