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2020-10-10 10:00

社会

国際人権団体、「不潔な難民キャンプでのロヒンギャの大量拘留」終了を要請

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
169ページにわたる報告書を発表
米国に基盤を持つ国際人権NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch:HRW)は10月8日に報告書を発表し、ミャンマー政府はラカイン州の不潔で虐待的な難民キャンプにいる約13万人のイスラム系少数民族ロヒンギャの恣意的かつ無期限の拘留を緊急に終わらせるべきとの見解を示した。

169ページにわたる報告書『「終わりのない開かれた刑務所」:ミャンマーのラカイン州におけるロヒンギャの大量拘禁(‘An Open Prison without End’: Myanmar’s Mass Detention of Rohingya in Rakhine State)』は、ラカイン州中央部の24の難民キャンプと難民キャンプのような環境における非人道的な状況を文書化している。

HRWは、ロヒンギャが生き残るために依存している人道援助に対する制約の拡大により、生計、移動、教育、医療、適切な食糧などの確保が困難だと主張。

これらの状況はロヒンギャの生存権やその他の基本的権利をますます脅かし、栄養失調、水系感染症、子供と妊産婦の死亡率を高めているという。

政府は重大な国際犯罪を否定できない
報告書の著者であるHRWのShayna Bauchner氏は、
「ミャンマー政府は13万人のロヒンギャを非人道的な状況で8年間拘留し、家、土地、生活から隔離したが、事態が改善する見込みはほとんどない」(プレスリリースより)
と述べている。

さらに、難民キャンプの周りに張り巡らされた有刺鉄線を遮断し、ロヒンギャが完全な法的保護を受けて自宅に戻るまで、ミャンマー政府は重大な国際犯罪を否定できないとの見解を示した。

なお、この報告書はロヒンギャや人道支援労働者へのインタビューに基づいている。

(画像はプレスリリースより)
(C)2019 Ye Aung Thu/AFP via Getty Images


外部リンク

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
https://www.hrw.org/

ヒューマン・ライツ・ウォッチのプレスリリース
https://www.hrw.org/news/

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