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2019-10-15 21:00

社会

HIV/エイズ有病率の高い国の1つであるミャンマー 対策資金が大きく不足

HIV/エイズ
MSFが研究に基づく報告書を発表 資源の不足も原因に
国境なき医師団(以下、MSF)が、HIV/エイズ・結核プログラムを展開する9か国での研究に基づき、国際社会に向けて警鐘を鳴らす報告書「Burden sharing, not burden shifting(負荷の転嫁ではなく分担を)」をとりまとめた。その中で、ミャンマーなどでは対策資金が大きく不足していることを、10月9日に発表した。

HIV/エイズと結核の撲滅という目標が設定されているにもかかわらず、2018年の国際援助と各国政府の国内予算合計額が、過去10年間で初めて減少。国際社会からの支援資金は減少傾向にあるほか、まん延国に資金負担させる流れがでてきている。

国際的な資金援助と各国の資源不足によって、HIV/エイズ・結核に関する十分な診断・予防・治療が受けられず、今も1年間に合計200万人以上が命を落とす。

対策資金不足額は1億5000万アメリカ・ドルにも
アジア・環太平洋地域の中でも、HIV/エイズ有病率の高い国ミャンマーでは、対策資金不足額が1億5000万アメリカ・ドル(およそ160億円)にも上る。特に治療資金の不足で、移民などといった一部の集団が大きな影響を受けている。

また、HIV/エイズ・結核対策に向けた保健医療人材の訓練・採用・雇用の継続など、人材確保において大きな課題を抱えており、保健医療がより公平に国民へ行き渡らない。そのため、地域におけるコミュニティ・ベースでの保健医療人材の育成が急務になっている。

(画像はプレスリリースより)
(C)Morgana Wingard/NAMUH


外部リンク

国境なき医師団 プレスリリース
https://www.msf.or.jp/

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