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2019-09-23 00:00

政治

ミャンマー国連大使、特別報告者と事実調査団に反論

国連常駐代表
属性による差別はない
ミャンマーの国連常駐代表であるKyaw Moe Tun大使は9月16日、ジュネーブで開催された国連人権理事会で、ミャンマーの人権状況に関する特別報告者の非建設的な発言と事実調査団の無責任な報告について反論した。

Kyaw Moe Tun大使は特別報告者との双方向の対話で、民主主義の強化、遠隔地の少数民族を含むすべての人権の促進、表現の自由、制労働の終了、女性や子供に対する虐待を含む暴力の防止などについて報告を受けている。

同大使は人権侵害に関する政府の方針について、
「加害者は法律に従って訴追されている」(プレスリリースより)
と述べた上で、
「性別、年齢、性的指向、地位、民族、宗教に基づく差別はない」(プレスリリースより)
とつけ加えた。

避難民の苦境が政治利用されている
Kyaw Moe Tun大使はラカインの問題にも言及し、ミャンマー政府は“総体的かつ包括的なアプローチ”を取っていることを強調。

さらに、ミャンマーの代表団がバングラデシュ・コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプを3回訪問し、本国帰還も3回試みたことを説明した。

加えて、民族武装グループであるアラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)の脅威や本国送還を妨げる難民キャンプでの動きについて述べ、
「避難民の苦境が政治利用されている」(プレスリリースより)
とつけ加えている。

公平性、客観性、誠実さの欠如を批判
同大使は対話の中で、ミャンマー国軍によるロヒンギャ迫害に関する問題でミャンマーを国際司法裁判所に訴追しようとする試みや仕組みを拒絶し、公平性、客観性、誠実さの欠如について批判。

また、非建設的なアプローチ、選択的な方法、報復措置、人権の名の下で過度の圧力がかかり、決して前向きな変化をもたらすものでないとの見解を示した。

なお、事実調査団が設立されて以来、ミャンマーは一貫して報告を否定している。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省
https://www.moi.gov.mm/

ミャンマー情報省のプレスリリース
https://www.moi.gov.mm/news/

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