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2019-09-10 10:00

社会

国際人権団体、ミャンマー・シャン州での戦闘による民間人の被害を非難

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
少なくとも民間人17人が死亡、27人が負傷
米国に基盤を持つ国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)は9月7日、ミャンマー・シャン州で戦闘を続ける同国国軍と少数民族武装集団である北部同盟軍の両軍が民間人を守るべきであるとの見解を示した。

国連によると、2019年8月15日以降、同エリアでは戦闘が続き、少なくとも17人の民間人が死亡し、27人が負傷したという。

また、8月の戦闘により、約7,500人が避難し、3,500人が一時避難所に残っている。

非政府組織はヒューマン・ライツ・ウォッチに対し、両軍が人道支援部隊の移動を阻止しているため、食糧と医療品が不足していると語ったという。

346の非政府組織のグループは9月3日の声明で、民間人への攻撃の即時終了を要求する声明で戦闘を非難している。

民間人の保護が戦争法の中心的義務
ヒューマン・ライツ・ウォッチのブラッド・アダムス(Brad Adams)氏は、
「ミャンマー国軍および民族武装グループは、民間人の保護が戦争法の中心的義務であることを認識すべきだ」(プレスリリースより)
と述べた上で、
「紛争に関わるすべての当事者は、民間人に対する不法な攻撃を止め、援助が必要な人々に届くようにしなければならない」(プレスリリースより)
とつけ加えた。

ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、8月17日に救助隊員が殺され、救急車で移動していた他の者も狙撃銃や手榴弾の攻撃を受けたという。

その他にも迫撃砲の砲弾が民家を襲い負傷したり、ヘリコプター攻撃で寺院や民間人の敷地に大きな損害を与えたりしている。

なお、国際人道法または戦争法では、紛争の当事者に軍事作戦中に民間人を救うために絶え間ない注意を払い、「あらゆる可能な予防措置を講じる」ことを義務付けている。

(画像はプレスリリースより)
(C)2019 AP Photo


外部リンク

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
https://www.hrw.org/

ヒューマン・ライツ・ウォッチのプレスリリース
https://www.hrw.org/news/

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