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2019-07-05 11:00

社会

ミャンマー初の太陽光発電所であるミンブー太陽光発電所が発電を開始

太陽光発電所
水力発電所よりも建設期間が短い太陽光発電所
ミャンマー初の太陽光発電所であるミンブー太陽光発電所が第1段階の開発を終えて発電を開始し、電力需要を補うために国内送電網に追加された。

ミャンマー北部マグウェ地方ミンブー郡に建設されたこの発電所は、Green Earth Powerが建設・運営・譲渡(BOT)方式の契約により開発したもの。政府の発表によると、総容量が170メガワット、年間3億5,000万kWhを発電し、約21万世帯に電力を供給する。

最初の3段階の建設では、それぞれ40メガワットの発電能力が追加され、4番目と最後の段階では50メガワットが追加される。第1段階の完了で、40メガワットの電力が生産されている。

6月27日に開設式が行われ、参列したアウンサンスーチー国家顧問は、次のように挨拶した。
「太陽光発電には、環境条件に依存すること、広大な面積の土地が必要であること、電力とバッテリー保管にコストがかかることなど、いくつかの欠点があるが、メンテナンスコストが安いこと、環境に有害な排出量の削減、国の技術開発力の向上など、多くのメリットがある。」(The Irrawaddyより引用)

さらに、アウンサンスーチー国家顧問は、「建設期間が長期となる水力発電所の建設も行っているが、このように建設期間の短い太陽光発電所は、慎重に検討をしたうえで、電力供給に向けた建設が行われるだろう。」と付け加えた。

2030年までに電力供給率100%が目標
現在、ミャンマーの人口6,000万人のうち、3分の1しか電力網に接続されておらず、都市では、ひんぱんに停電が発生している。

政府は、2019年12月までに人口の50%、2030年までに100%に電力を供給することを約束している。

世界銀行は、ミャンマーの経済が成長するにつれて、2030年までに電力消費量が年率で11%増加すると予測している。これにより、政府は、発電量を3倍にする必要がある。

ミャンマーの現在の発電量は3.6ギガワットであるが、世界銀行は、ミャンマーの電力需要は、2025年までに6.6ギガワット、2030年までに12.6語がワットに達すると予測している。

また、世界銀行は、増大する需要を満たすために、政府は年間20億ドルを投資する必要があるとの見解を示している。

(画像はThe Irrawaddyより)


外部リンク

The Irrawaddy
https://www.irrawaddy.com/

Myanmar Times
https://www.mmtimes.com/

XINHUANET
http://www.xinhuanet.com/english/2019-06/28/c_138180868.htm

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