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2019-05-29 07:00

社会

ロヒンギャ殺害のミャンマー兵士、1年足らずで釈放

兵士釈放
「テロリスト」だとしてロヒンギャ10人を殺害
2017年9月にミャンマー・ラカイン州インディン(Inn Din)村でイスラム系少数民族ロヒンギャ10人を殺害した国軍兵士7人が、1年足らずの服役で釈放されていることがわかった。

ミャンマーでは同年8月に複数の警察署が襲撃される事件が発生し、それ以降、国軍治安部隊はロヒンギャの大流出を誘発した一掃作戦を実施。これにより、数十万人のロヒンギャがバングラデシュへ逃避した。

治安部隊による一掃作戦が行われていた同年9月1日、兵士と何人かの村人が10人のロヒンギャグループを拘束。国軍はロヒンギャグループが「テロリスト」だとして殺害している。

2019年5月7日に恩赦で釈放されたロイター通信のミャンマー人記者であるワ・ロン(Wa Lone)氏とチョー・ソウ・ウー(Kyaw Soe Oo)氏は、同殺害事件を調査。ロイター記者の弁護士は、事件の発覚を恐れた国軍が2017年12月、逮捕を命じたと訴えていた。

翌2018年1月に国軍は治安部隊が殺害に関与したことを認め、兵士が逮捕されている。

懲役10年が数ヶ月に
7人の兵士は2018年に10年の刑期を宣告された。しかし、彼らは有罪判決を受けたにもかかわらず、同年11月には釈放されていたという。

刑務所部門のスポークスマンは、同案件に関して
「詳細は明らかにされていない」(BBCより)
と述べている。

また、首都ネピドーの上級職員は名乗ることを拒んだ上で、
「彼らの罰は軍によって軽減された」(REUTERSより)
と状況を明らかにした。

情報筋によると、兵士たちの刑期を報道機関に確認させた後、数ヶ月で釈放したという。

事件を報道しようとしたロイター記者が拘束された期間は16ヶ月に及んだ一方、事件を起こした罪人は数ヶ月で釈放された。

(画像はREUTERSより)


外部リンク

Rohingya massacre: Myanmar grants soldiers early release
https://www.bbc.com/

Exclusive: Myanmar soldiers jailed for Rohingya killings freed after less than a year
https://www.reuters.com/

Myanmar Soldiers Jailed for Killing Rohingya Served Less Time in Prison Than the Journalists Who Exposed Them
http://time.com/

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