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2019-04-29 02:00

政治

ミャンマー政府、新たな恩赦で約7,000人を釈放

恩赦
ロイター記者は釈放されず
ミャンマー政府は4月26日、伝統的な新年の初日である4月17日の恩赦に続き、新たに6,948人を釈放した。17日に釈放された人を含めると、1万6,499人が恩赦を受けたことになる。

ウィンミン(Win Myint)大統領は声明で、
「ミャンマーの市民に喜びをもたらし、人道的な懸念を考慮に入れ、全国の刑務所に収監されていた囚人に無条件に恩赦を与えた」(REUTERSより)
と述べている。

刑務所局のMin Tun Soe氏によると、26日の恩赦には活動家は多く含まれず、大多数が薬物関連の事件に関わる囚人だという。

また、国際社会から注目が集まるロイター通信のワ・ロン(Wa Lone)記者とチョー・ソウ・ウー(Kyaw Soe Oo)記者は、今回の恩赦でも釈放されなかった。

「恩赦」に頼らざるを得ないシステムに疑問
2回目の恩赦となる26日、ミャンマー政府は3回目の恩赦に言及。政治犯や民族武装集団のメンバーを含む人々が釈放されるという。

大統領府のスポークスマンであるZaw Htay氏も記者団に対し、
「もうすぐ別の集団が釈放されるだろう」(Frontier MYANMARより)
と述べている。

さらに、
「3つの民族武装グループが大統領と国家顧問に彼らのメンバーの釈放を求める手紙を送った。それらの人々を釈放しなければならない。また、政治犯についても話し合った」(Frontier MYANMARより)
とつけ加えた。

多くの活動家は、恩赦の慣行がミャンマーの集中権力構造を示していると指摘。ビルマ・ヒューマン・ライツ・ネットワーク(Burma Human Rights Network)は、国家により迫害された人々が自由を求めるために「恩赦」に頼らざるを得ないシステムに異を唱えている。

(画像はFrontier MYANMARより)


外部リンク

Myanmar pardons nearly 7,000 prisoners in second amnesty this month
https://www.reuters.com/

Myanmar pardons prisoners but Reuters journalists remain in jail
https://www.aljazeera.com/

Third pardon planned for political prisoners as 6,948 inmates freed
https://frontiermyanmar.net/

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