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2020-05-24 13:00

社会

新型コロナの報道で逮捕されたニュース編集者が懲役2年の刑に CPJが反発

CPJ
ニュース報道を抑圧する曖昧で虐待的な法律
世界各国の言論弾圧を監視するジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalists:CPJ)は5月22日、新型コロナウイルス(COVID-19)関連の報道で逮捕されたミャンマーのニュース編集者を直ちに釈放し、ジャーナリストに対する曖昧で虐待的な法律の使用を停止すべきとの見解を示した。

民間のオンライン通信社である『Dae Pyaw』の編集長Zaw Ye Htet氏は13日、同国カイン州で“COVID-19による死亡があった”と誤った情報を記載したため、「公的パニック」を引き起こしたとして逮捕されている。

CPJの東南アジア担当のショーン・クリスピン(Shawn Crispin)氏は、
「ジャーナリストは、特に世界規模の緊急事態の際に、ニュース報道のために投獄されるべきではない」(プレスリリースより)
と述べた上で、
「Zaw Ye Htet氏は直ちに釈放されるべきであり、当局はニュース報道を抑圧するために法的脅威の使用を停止すべきだ」(プレスリリースより)
と付け加えた。

なお、誤った情報であることは、後に判明したという。

「公衆に恐れや警告を与える」可能性のある情報の流布が禁止に
カイン州裁判所は20日、Zaw Ye Htet氏に対して、刑法第505条(b)に基づき2年の禁固刑を言い渡した。これにより、「公衆に恐れや警告を与える」可能性のある情報の流布が禁じられたと報告では述べられている。

また、国会議員はCOVID-19に関する報道を通じて「公的パニック」を引き起こしたジャーナリストを刑事訴追する権限を当局に付与する追加の法律草案を18日に下院に提出し、可決されれば有罪判決を受けた者は懲役6ヶ月と罰金が科されるという。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

CPJ
https://cpj.org/

CPJのプレスリリース
https://cpj.org/news

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