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2020-05-15 19:00

社会

CPJ、ミャンマー当局に対してジャーナリストのテロ容疑撤回を要請

CPJ
事務所を襲撃し、スタッフを一時的に拘留
ジャーナリストの権利を守り、世界の言論弾圧を監視するジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalists:CPJ)は5月13日、ミャンマー当局に対してジャーナリストのテロ容疑の撤回を要請した。

CPJによると、ラカイン州のシットウェ警察は3月31日、同月初めにミャンマーの独立系メディアである『Narinjara News』のウェブサイト編集長であるKhaing Mrat Kyaw氏が、反政府勢力であるアラカン軍(AA)報道官へのインタビューを掲載したことでテロ容疑をかけられたという。

また警察は同日、『Narinjara News』のシットウェ事務所を襲撃し、尋問のために3人のスタッフを一時的に拘束した。

さらに4月7日、警察はヤンゴンにあるKhaing Mrat Kyaw氏のアパートを強制捜査し、妻に質問したという。

これらの状況は、ミャンマーの別のジャーナリストによりCPJに電子メールで知らされている。

「報道の自由と民主主義国家に対する攻撃だ」
容疑をかけられたKhaing Mrat Kyaw氏は警察に事務所が襲撃された後に姿を隠し、同氏の居場所は明らかにされていない。

仮に同氏が有罪判決を受けた場合、テロ対策法第50条(a)に基づいて「公衆の安全を損なった」として懲役10年、第52条(a)に基づいて「意図的にテロ集団に参加した」として最高7年の懲役が科されるという。

CPJ東南アジアのショーン・クリスピン(Shawn Crispin)氏は、
「ジャーナリストはミャンマーの武力紛争と反乱グループについて、テロリストの汚名を着せられることなく報道することを許可されなければならない」(プレスリリースより)
と述べた上で、
「このような誤った容疑は、報道の自由と民主主義国家に対する攻撃だ」(プレスリリースより)
とつけ加えた。

なお、ミャンマー政府は3月に反政府勢力であるAAをテロリスト集団に指定している。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

CPJ
https://cpj.org/

CPJのプレスリリース
https://cpj.org/myanmar

Narinjara News
https://www.narinjara.com/

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