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2020-05-11 07:30

社会

漂流したロヒンギャ難民、暴力と飢餓からの生存者の話

ロヒンギャ
バングラデシュ沿岸警備隊が救出 緊急医療と心のケアも
国境なき医師団は、漂流したロヒンギャ難民で暴力と飢餓から生存した人から話を聞き、その内容を5月8日の活動ニュースに掲載した。

2020年4月におよそ500人のロヒンギャ難民を乗せたボートが海上に漂っており、バングラデシュ沿岸警備隊が救出。2か月にもわたり漂流していたため、少なくとも50人が死亡。生きていた人も深刻な栄養失調や脱水症状などに陥っており、コックスバザール近くの一時滞在センターで検疫を受けている。

また、国境なき医師団の医療チームが、緊急医療や心のケアを実施している。

14歳のロヒンギャ難民・アミナさんによる漂流時の話
ロヒンギャ難民・アミナさん(14歳)によれば、人々が密入国ブローカーによって船底に詰め込まれ、脱出しようとする人は殴られて海に投げ込まれたとしている。

女性は船上に座らされ続け、脚のむくみとしびれが原因で亡くなった人もいた。また、とても暑かったのにもかかわらず、食べ物や水がほとんどなく、一杯のひよこ豆とカップ1杯の水だけしかなかったため、毎日3人から4人が亡くなった。

アミナさんによれば、男性は酸欠で亡くなり、暴力を受けたほか極度の栄養失調で骨と皮だけになっていたとしている。

(画像はプレスリリースより)
(C)Richard Swabrick


外部リンク

国境なき医師団 プレスリリース
https://www.msf.or.jp/

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