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2020-04-08 19:00

社会

マレーシア当局、ボートに乗ったロヒンギャ難民202人を拘束

ロヒンギャ
船長と乗組員2人が逃亡中
マレーシア沿岸警備隊は4月5日、同国のリゾート地として知られるランカウイ島の沖合で漂流しているボートを発見し、ボートに乗っていた202人のロヒンギャ難民を拘束した。

マレーシア海事取締局(Malaysian Maritime Enforcement Agency)によると、ボートに乗っていたのは男性152人、女性45人、子ども5人の計202人で、不法入国者として入国管理局に引き渡されたという。

また、当局は密入国斡旋の疑いがある船長と乗組員2人を探している。ボートに乗っていたロヒンギャによると、船長らは漂流中に逃亡したという。

国民と見なされないロヒンギャ
マレーシア当局は難民の出身地について詳細を明かしていないが、ベンガル湾ではロヒンギャ難民の乗ったボートが頻繁に発見される。2月には、約130人が乗ったボートが転覆し、15人のロヒンギャ難民が死亡した。

仏教徒が大多数を占めるミャンマーでは、イスラム系少数民族であるロヒンギャは何世代にもわたってミャンマーで生活にしているにも関わらず、国民と見なされていない。

1982年以降、ほぼすべてのロヒンギャの市民権が奪われ、事実上無国籍になった。また、移動の自由やその他の基本的権利も奪われている。

2017年に反乱グループが警察等を襲撃したことがきっかけとなり、数十万人のロヒンギャや隣国バングラデシュに逃避。密入国斡旋業者は通常、より良い生活を約束することで難民を海外に密入国させている。

(画像はabcより)


外部リンク

Malaysia intercepts boat carrying 202 suspected Rohingyas
https://www.ibtimes.sg/

Malaysia detains boatload of 202 presumed Rohingya refugees
https://abcnews.go.com/

Boat carrying 202 Rohingya intercepted in Malaysia
https://english.kyodonews.net/

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