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2020-02-07 05:30

社会

ミャンマー・ユニティ、ミャンマー人への介護教育にVRによる授業を導入

ミャンマー・ユニティ
実際の現場がイメージでき技術もわかりやすい
ミャンマーから日本への人材派遣業務を行っているミャンマー・ユニティは、ミャンマー人への介護教育に関して、株式会社ジョリーグッドが提供する、外国人材介護教育VR(バーチャルリアリティ)サービス「CareVR」を3月より導入することを発表した。

「CareVR」は、第16回日本eラーニング大賞にてグランプリを受賞した介護研修VRサービス「ケアブル」を、外国人労働者向けに再構成して開発されたもので、日本の介護スキルをVRによって繰り返しトレーニングすることができ、理解の促進や人材価値の向上が期待できる。

ミャンマー・ユニティとジョリーグッドは、2020年1月15日、ミャンマーのヤンゴン市にあるミャンマー・ユニティの介護教育施設にて、約30名のミャンマー人の生徒に対してVR授業を実施した。

この結果、生徒へのアンケートでは、78%以上の生徒が「実際の現場をイメージできる」と回答、同じく言葉からイメージするのが難しい技術の流れについて、55%の生徒が「技術の流れがわかりやすい」と回答した。VRでの体験学習を座学と実習の間で取り入れることにより、効率の良い技術の習得を実現する。

外国人の介護人材導入を推進
厚生労働省では、日本の超高齢化社会に対応するために、2020年末までに26万人、2025年末までに約55万人の介護人材を確保する必要があると発表しており、外国人の介護人材導入が図られてきた。

しかし、外国人介護人材の日本語コミュニケーション力の不足と、日本式介護に関する知識と実技教育の不足で介護現場に混乱が広がり、外国人材の登用に消極的になっている事業者も少なくないという現状である。

こうした中で、ミャンマー・ユニティは、介護VR教育プロジェクトの開始により、2025年度末までに、1万人の介護初任者研修受講終了レベルの即戦力人材を日本の介護現場に送り出し、日本の介護人材不足解消に貢献することを計画している。

今回のVR授業導入により、日本に入国した時点で高い日本語力と介護技術を持っていれば、技能実習期間3年と、特定技能期間5年の合計8年間で介護福祉士の国家試験に合格できる可能性も高くなり、外国人介護人材の永住権取得による定着も期待される。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー・ユニティ
https://www.myanmarunity.jp/news/5885/

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