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2018-07-08 10:00

社会

ミャンマーの村人、自宅の庭で1800年代のインド銀貨を発見

銀貨発見
合計380枚の銀貨を発見
ミャンマー情報省によると、同国南部に位置するバゴー地方域(Bago Region)ミンラ郡区(Minhla Township)で暮らす村人が自宅敷地内で草刈りをしているとき、偶然、1800年代の銀貨を発見したという。

寄せられた情報を基に、村の行政官であるAung Zaw Htut氏と地元警察当局は村人Win Oo氏の自宅へ向かい、銀貨が発見された場所を確認。村人により土瓶に保管された銀貨も確認した。

発見された銀貨は合計380枚。銀貨に記された年代は1840年から1893年となっており、インドで使用されていた銀貨だという。

なお、村の行政官は、考古学局や国立博物館などにも銀貨発見について知らせている。

イギリス領インド帝国に占拠された場所での発見
銀貨が発見されたミンラ郡区は、1885年にイギリスがビルマの完全支配を目指して侵略を開始した第三次英緬戦争(Third Anglo-Burmese War)で占拠された地である。

この戦争でビルマはイギリスに降伏し、ビルマ王朝は滅亡。1890年に完全に鎮圧され、イギリス領インド帝国の一部に組み込まれたという歴史がある。

イギリス領インド帝国とは1858年にイギリスがインドに成立させたインド帝国で、当時、インドは事実上イギリスの植民地であった。

1世紀以上のときを経て発見された銀貨は、その数の多さから何者かが隠した可能性もあるが、それを知るすべはない。しかし、ミャンマーの歴史を垣間見ることができる発見だったといえるだろう。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/

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