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2018-06-10 22:00

社会

ミャンマー強硬派僧侶、禁じられたFacebookの使用続行を明言

Facebook
「真実を伝えるために使い続ける」
ミャンマーの強硬派僧侶は6月8日、イスラム系少数民族「ロヒンギャ」に対するヘイトメッセージをFacebookで発信することを禁止されたあと、「真実を伝える」ために使用し続けると明言した。

ロヒンギャに対する国家主導の大量虐殺を調査している国連当局は、経済の市場開放に伴い、Facebookが少数派をターゲットとしたプロパガンダのツールとして使用されていると指摘している。

近年政治力を強めるミャンマーの民族主義僧侶や活動家は、同国で不法移民と見なされてきた少数派を狙って、Facebookで暴力的なレトリックを共有しているという。

一部の記事を削除するようにFacebookから尋ねられたあと、5月にアカウントが非アクティブ化されたミャンマー愛国協会(Patriotic Association of Myanmar)の僧侶は、
「もう一度別の名前で登録し、サイトで真実について書いている」(REUTERSより)
と述べている。

また、同協会に所属する別の僧侶も、
「人々に真実を伝えるために、さまざまな名前とアカウントでFacebookを使い続ける」(REUTERSより)
と語ったという。

Facebookの対応は?
Facebookはこの問題に対し、ミャンマー独自の技術的課題を理解し対応するため、
「ミャンマーで働いているチームにもっと投資する」(REUTERSより)
と述べた上で、これらの反復犯罪者をFacebookから削除するための検出ツールを改善することに全力を尽くしていることを付け加えた。

また、ミャンマー語を扱う人工知能へのさらなる投資にも言及している。

Facebookのミャンマー語への翻訳を支援するヤンゴンに本拠を置くPhandeeyarのマネージャーであるEi Myat Noe Khin氏は、ミャンマーをよく理解した偏見のない人を雇うよう同社へ要請したという。

また同氏は、
「暴力、暴動、紛争の引き金となるうわさの拡大の背景にある増殖型アカウントに対処することが、Facebookにできる唯一の解決手段だ」(REUTERSより)
と見解を示した。

(画像はBangkok Postより)


外部リンク

Myanmar hardline monks vow to defy Facebook ban
https://www.bangkokpost.com/

Myanmar hardline monks vow to stay on Facebook despite ban
https://www.reuters.com/

Myanmar radical monks vow to continue Facebook hate campaign against Rohingya
http://www.presstv.com/

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