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2018-04-30 19:00

社会

【国連】スイス外交官をミャンマー特使に任命

国連
外交経験25年以上の政府高官
国連のアントニオ・グテーレス(Antonio Guterres)事務総長は4月26日、スイスの外交官であるクリスティーネ・シュラナー・ブルゲナー(Christine Schraner Burgener)氏をミャンマー特使に任命すると発表した。

ブルゲナー氏はスイス政府高官として、25年以上の外交経験を持ち、現在は在ドイツ・スイス大使を務めている。

2009年から2015年にかけてタイ大使を務め、2010年にタイで発生した暴動では、対立する両者の仲介役として力を発揮したという。

また、ブルゲナー氏は2004年から2009年まで、スイス外務省の国際法務局の副所長であり、国際人道法部門のトップを務めていた。

同時に、対外テロ対策コーディネーターと国際人道問題調査委員会事務総長も務めていたという。

ブルゲナー氏は1963年にスイスのマイリンゲン(Meiringen)に生まれ、チューリッヒ大学で法学の学位を取得している。

国連総会が特使任命を求める
国連総会が昨年12月の決議で、ミャンマー・ラカイン州で行われている軍事キャンペーンを終わらせるために、グテーレス事務総長にミャンマー特使を任命するよう求めていた。

ラカイン州では国軍による軍事作戦が開始されて以降、少なくとも70万人のイスラム系少数民族の「ロヒンギャ」がミャンマーからバングラデシュへ逃避しており、国連をはじめとする国際社会から「民族浄化」だとして非難されている。

一方、ミャンマー当局は「過激派」の反政府勢力を根絶するために作戦を行っていると主張し、「民族浄化」を一貫して強く否定。

しかし、4月17日には、グテーレス国連事務総長が「タッマドゥ(Tatmadaw)」の名で知られるミャンマー国軍を武力紛争で性的暴力を犯した当事者の年次ブラックリストに初めて加えている。

(画像は国連より)


外部リンク

国連
http://www.un.org/

国連のプレスリリース
https://www.un.org/press/

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