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2018-04-19 19:00

社会

【国連報告】ミャンマー国軍をブラックリストに追加 性的暴力の疑い

国連報告
性的暴力の関与や責任が疑われる団体
国連事務総長は4月17日に国連安全保障理事会に提出した報告書で、「タッマドゥ(Tatmadaw)」の名で知られるミャンマー国軍を武力紛争で性的暴力を犯した当事者の年次ブラックリストに初めて加えたという。

この報告書は「紛争に関連する性的暴力」の関与や責任が疑われる団体がリストアップされたもので、19カ国の国家軍隊と非国家武装集団が2017年に行った紛争に関連した性的暴力が対象となっている。

報告書では、ミャンマー国軍の広範な脅威と性的暴力の使用が、ロヒンギャ社会を屈辱的な恐怖に追い込んだとしている。

バングラデシュへ逃避している約68万人のロヒンギャのうち、60%以上が女性や少女で、彼女らは長期的な心理的外傷や人身売買、性的利用のリスクを含む深刻な課題に直面しているという。

なお、このブラックリストには、イスラム過激派組織の「イスラム国(Islamic State)」や「アルカーイダ(Al-Qaeda)」などの国際的なテロ組織が含まれている。

性的暴力を否定し続けるミャンマー
ミャンマー国軍は、そのような性的暴力や虐待を否定し続けている。

国連の紛争における性的暴力に関する特別代表のプラミラ・パッテン(Pramila Patten)弁護士は、同国の事実上のリーダーであるアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏や軍事関係者と昨年12月に会見。

しかし、政府は繰り返し性的暴力や虐待に関して否定している。

ミャンマー政府はバングラデシュとの同意に基づき、ロヒンギャ難民の第1グループとして、5人家族を本国へ送還したと発表したはかりだ。

しかし、バングラデシュの難民救済・送還委員会委員は、この宣言を「プロパガンダ」と呼んでいるという。

一向に好転しないロヒンギャ問題。今後、ミャンマー国軍が責任を問われるか注目が集まる。

(画像はmizzimaより)


外部リンク

Myanmar Armed Forces Blacklisted By UN For Committing Sexual Violence Against Rohingya
https://www.undispatch.com/

Rape puts Myanmar Army on UN ‘List of Shame’
http://www.mizzima.com/

UN blacklists Myanmar's army for sexual violence
https://aa.com.tr/en/

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