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2018-04-06 16:00

社会

ミャンマーで拘束されたロイター記者の「棄却」は実現するのか

ロイター記者
弁護団は「棄却」を要求
3月末に著名な人権弁護士のアマル・クルーニー(Amal Clooney)氏が弁護団に加わったことで、国際社会からさらなる注目を集めるミャンマーで拘束されたロイター通信記者の予備審問が4日に行われ、検察側と弁護側がYe Lwin裁判官の前で法的議論を戦わせた。

ロイター通信のミャンマー人記者であるWa Lone氏(31)とKyaw Soe Oo(28)は昨年12月12日、機密文書を保持していたとして「国家機密法」違反の罪に問われている。

同記者の弁護団は前回の予備審問で「棄却」を要求。4日に行われた予備審問でも、検察側が提示する証拠は機密文書の入手を裏づけるには不十分だと主張した。

また、逮捕と逮捕後の取り調べの際に当局が行った証言と手順上の誤りについても指摘している。

4月11日に決定
ロイター通信の弁護団の1人であるKhin Maung Zaw弁護士は、
「現段階では、17人の証人への尋問後に予備的証人は予定されていないので、即刻釈放されるべきだ」(U.S.Newsより)
と記者団に語った。

裁判所は現在、予備審問を行っており、その間、裁判官は公訴を棄却することができる。

これまでに裁判所に出頭した検察側の証人たちは、紛らわしく矛盾する証言をしているという。

予備審問を傍聴していた国際法律家委員会(International Commission of Jurists)のショーン・ベイン(Sean Bain)氏は
「3ヶ月間の審問で信憑性のある証拠が提示されていない」(TRTWORLDより)
と述べ、ミャンマー政府に対して即座にこれらの偽った訴えを取り下げるよう要請したという。

なお、Ye Lwin裁判官は、この事件を棄却するかどうか4月11日に決定する。

(画像はTRTWORLDより)


外部リンク

Lawyers ask Myanmar to dismiss case vs. Reuters journalists
http://abcnews.go.com/

Lawyers for Reuters Reporters Argue for Myanmar Court to Dismiss Case
https://www.usnews.com/

Myanmar judge to rule next week on journalists' case
https://www.trtworld.com/

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