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2018-03-03 07:00

社会

雨期が迫る 支援物資がロヒンギャ族難民に届けられない懸念も

国連世界食糧計画
濱井貢が現地の状況を報告 安定した地盤が少ないことも
飢餓のない世界を目指す国連の人道支援機関である国連世界食糧計画(以下、WFP)が、ミャンマーからバングラデシュに逃れているロヒンギャ族難民に、雨期における災害などにより、食糧を含む支援物資の輸送が滞る恐れあると、3月1日のプレスリリースで発表した。

熊本地震でも現地に入り、支援を行ってきたWFP日本人職員の濱井貢氏が、昨年12月からおよそ2か月間にわたり、バングラデシュ・コックスバザールの国連WFP事務所で、緊急支援物資の買い付けなどを担当、現地の状況を報告した。

雨期に川が増水して橋が流されてしまえば、支援物資がロヒンギャ族難民に届けられない可能性もあるとし、支援物資の倉庫などを設置できる安定した地盤も少ないとしている。また、地滑りの起こりやすい地形に、難民が密集して生活を送っていることも大きなリスクがあると指摘した。

ワクチンなどの冷蔵施設の確保も課題に 必要資金の増加も
更に、住民の急増によるまきなどの燃料不足も深刻化に加え、雨期だけでなく現在も湿度や気温が高く、WHOやUNICEFが管理するワクチンなどの冷蔵施設の確保も課題となっていると明らかにした。

WFPは、今後6か月間の必要な資金は2,260万アメリカ・ドルとしているが、現地状況がより明らかになるにつれて、計画を上回る資金が必要になると予想している。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

国連世界食糧計画 プレスリリース
http://ja.wfp.org/

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