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2018-02-19 19:15

政治

ミャンマーの国連特別報告者「スーチー氏はロヒンギャ虐殺の共犯」

アウンサンスーチー
インタビューでスーチー氏を非難
ミャンマーの人権状況を調査する国連特別報告者である李亮喜(Yanghee Lee)氏は、英国放送局チャンネル4ニュースとのインタビューで、ミャンマーの事実上のリーダーであるアウンサンスーチー氏がロヒンギャ虐殺の“共犯”だと非難した。

このインタビューは2月14日に同局のウェブサイトに掲載され、李氏はスーチー氏がイスラム系少数民族ロヒンギャへの体系的迫害に加担した可能性があると主張している。

ミャンマーではアラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)による攻撃後、国軍の「掃討作戦」が行われ、65万人以上のロヒンギャが近隣のバングラデシュに逃避。国際社会から非難されていた。

これまでスーチー氏はロヒンギャ迫害を否定しているが、国際人権団体等が画像などの証拠を提示している。

「民主主義と人権の女神ではなかった」
李氏は責任問題にも言及しており、スーチー氏が国際刑事裁判で人道に対する罪を負う可能性があるとの見解を示した。

スーチー氏がロヒンギャ迫害に介入できなかった、あるいは事実を知らされていなかったにしても、スーチー氏の行動は共犯に値するとして、李氏は
「責任を逃れることはできない」(The Irrawaddyより)
と述べている。

また同氏は、
「彼女は決して民主主義と人権の女神ではなかった。彼女は政治家だったし、今でも政治家だ」(THE AGEより)
と失望を露わにした。

さらに、
「ミャンマーが抑圧的かつ差別的な政策を解体しない限り、ロヒンギャは安全に送還できない」(THE AGEより)
と述べ、抜本的に変わらなければ同じことの繰り返しになると見解を示している。

なお、李氏は昨年12月にミャンマー政府より「先入観にとらわれ不公平」だとして、同国への入国を禁止されている。

(画像はThe Irrawaddyより)


外部リンク

UN Rights Envoy Says Suu Kyi Complicit in Persecuting Rohingya
https://www.irrawaddy.com/

Aung San Suu Kyi 'complicit' in Rohingya slaughter: UN investigator
https://www.theage.com.au/

Suu Kyi could be held guilty of crimes against humanity, says UN special envoy
https://bdnews24.com/

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