ミャンマーニュース

ミャンマー警察当局によると、同国ラカイン州の州都シットウェー（Sittwe）で2月24未明、ラカイン州政府事務所などを標的にした爆弾が爆発し、警察官1人が負傷したという。

爆発は24日午前4時ごろに3件発生。また、3つの爆弾が同州政府高官の自宅前や裁判所近くなどで発見されている。

この爆発で警察官1人が負傷したが、死者はいなかった。

警察は爆発の背後にいる人物を特定するため捜査を続けているが、詳細は報告されていない。

ミャンマーではこの爆発事件の3日前に、シャン州の都市ラーショー（Lashio）の銀行で爆発事件が発生したばかり。シャン州の爆発では死者2人、負傷者20人以上となった。

この事件も犯人は特定されていないが、反政府勢力の関与が疑われている。

イスラム系少数民族への迫害などで暴力が絶えないラカイン州。

1月にも同州ムラウク・ユー（Mrauk U）で、古代アラカン王国を祝う地元の集会が加熱し、仏教徒集団が地元政府の建物を取り囲む事件が発生。仏教徒と警察が対立する形となった。警察は集団を解散させるため発砲し、少なくても7人が死亡している。

また、この事件で州下院議員を反逆罪で逮捕。さらに、暴動で降格された同州総務部門のトップが刺殺されている。

ラカイン州では昨年8月に反政府勢力が警察署などを襲撃した事件をきっかけに、治安部隊がイスラム系少数民族ロヒンギャを迫害し、数十万人のロヒンギャがバングラデシュに逃避。国際社会から「民族浄化」などと非難を受けていた。

暴力が絶えないラカイン州の安全が保障されるのは、いつになるのだろうか。

（画像はBBCより）

外部リンク

3 Explosions Rock Capital of Myanmar’s Troubled Rakhine State
https://www.voanews.com/

Myanmar: Several bombs explode around troubled Rakhine state
http://www.independent.co.uk/

Myanmar: Bombs explode in capital of restive Rakhine state
http://www.bbc.com/