• TOP
  • >
  • 社会
  • >
  • 国境を越えて逃れる難民 雨期が近づき「一触即発の状況」
2018-02-25 00:00

社会

国境を越えて逃れる難民 雨期が近づき「一触即発の状況」

国境なき医師団
ミャンマーからの難民に迫る新たな脅威 施設などに被害も
医療・人道援助を行っている国際NGOである、国境なき医師団(以下、MSF)が、ミャンマー・ラカイン州での暴力行為から、国境を越えて逃れるロヒンギャ族難民に新たな脅威が近づいていると、23日のプレスリリースで発表した。

バングラデシュのMSF緊急対応コーディネーターを務めるケイト・ノーラン氏は、雨期が近づき「一触即発の状況」と現場の厳しさを表現し、モンスーンや熱帯低気圧を伴うサイクロンが訪れ、難民の居住施設やMSFの医療施設に被害が及ぶことや、感染症や病気がまん延する恐れがあるとしている。

緊急対応の準備を進める 受け入れへの理解を促すことも大切
MSFは、豪雨で地すべりが発生する可能性や、ぬかるんだ地面で転倒して負傷者が出る可能性など、様々な事態を想定し、緊急対応の準備を進めている。

難民を救うために、国境を開き続けてくれているバングラデシュだが、急激な人口の増加により、一部地域では近隣住民の経済や生活環境が圧迫されるという問題も起きている。MSFは地元に対し、活動の必要性や受け入れへの理解を促す努力も大切であるとの考えも示した。

(画像はプレスリリースより)
(C)Anna Surinyach


外部リンク

国境なき医師団 プレスリリース
http://www.msf.or.jp/news/detail/voice_3684.html

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook