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2019-01-21 19:30

社会

1,000人以上のロヒンギャがインドからバングラデシュへ

ロヒンギャ
今年になって300家族、約1,300人がバングラデシュに到着
2018年7月にイスラム系少数民族ロヒンギャ7人がインドからミャンマーに強制送還されて以来、インドにいるロヒンギャの多くがバングラデシュに逃げ込み、その数は1,000人以上に上るという。

ロヒンギャ難民キャンプで国際機関を調整するInter-Sector Coordination Group(ISCG)の広報担当者は、
「今年に入って300家族、約1,300人がインドからバングラデシュに到着している」(OpIndiaより)
と現状を明らかにした。

2019年1月3日にはロヒンギャ一家5人が強制送還され、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も懸念を示している。

2018年7月に強制送還されたロヒンギャは2012年にインドへ不法入国して投獄され、2019年1月に強制送還された一家は2013年に不法入国して投獄されていたという。

IDカードを持っていても安心できないロヒンギャ
インド政府はロヒンギャを違法な外国人であり安全保障上のリスクであるとみなし、散在する集落やスラム街に住んでいる何万人ものロヒンギャを特定し、本国に送還するよう命じている。

インドの推定では、首都ニューデリー(New Delhi)やジャンムー(Jammu)などに約4万人のロヒンギャが住んでいる。

そのうち、UNHCRに提供されたIDカードを持っているのは1万6,500人だけだが、バングラデシュへ逃げ込んだロヒンギャの多くがIDカードを持っていた。

嫌がらせや逮捕、強制送還の防止などに役立つIDカードを持っているにもかかわらず、ロヒンギャがバングラデシュへ逃げ込むのは、インド政府がカードを認証しないからだという。

インド政府がロヒンギャの一部を拘束してミャンマーへ強制送還したため、多くのロヒンギャがパニックに陥り、インドから逃げ出したとみられる。

(画像はREUTERSより)


外部リンク

Hundreds of Rohingya families flee India after deportations
https://www.reuters.com/

Bangladesh: 1,300 Rohingya Have Come from India Since Early December
https://www.rfa.org/

1300 Rohingyas flee to Bangladesh from India over fears of deportation to Myanmar
https://www.opindia.com/

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