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2018-12-16 05:00

政治

難民キャンプの医療支援で言葉の壁と医薬品の厳しい規制

ロヒンギャ
バングラデシュの難民キャンプで医療支援
2018年11月23日、NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)は、TMAT隊員の医師2名をバングラデシュの難民キャンプに派遣した。

派遣された河内順医師(湘南鎌倉総合病院)と鈴木裕之医師(福岡徳洲会病院)は、クトゥパロンというエリアにて、ロヒンギャ難民に医療支援を行った。

クトゥパロンには、NPO法人AMDA(岡山県)バングラデシュ支部が開設した、仮設診療所がある。NPO法人AMDAは現地で医療支援活動を行っており、今回の医療支援にも協力している。

河内順医師と鈴木裕之医師は、2日間の移動を経て、医療支援を25日より開始した。AMDAの医師と協力しながら、診察した患者数は1日に120人、診療は午前10時から午後2時まで行われた。

言葉の壁
クトゥパロンでは、狭い地域に多くの難民が密集して暮らしており、感染が広まりやすい。結核や赤痢などに感染症している患者もいた。

患者の多くは女性と子どもで、感冒症状や発熱、消化器症状、皮膚症状が中心だった。言葉の壁も診察を困難にした。ロヒンギャ難民はベンガル語を話さない。

現地スタッフがTMAT隊員の英語をベンガル語に通訳した後、ロヒンギャ難民のボランティアがロヒンギャの言葉に通訳する必要があった。こうした手間を省く為に、TMAT隊員はジェスチャーなどを使って、患者とコミュニケーションを取った。

医薬品の厳しい規制
医薬品は外国から持ち込むことが厳しく規制された。この為、バングラデシュ国内の医薬品のみが使われた。

TMAT隊員は、現地の医薬品の情報(商品名や用量など)を事前に学習した。また、現地スタッフに聞きながら、診察にあたった。

(画像は徳洲会グループのホームページより)


外部リンク

徳洲会グループ
https://www.tokushukai.or.jp/

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