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2018-11-24 14:00

社会

ロイター記者の有罪判決、ミャンマー裁判所が控訴を認める

ロイター記者
「この裁判は“完全な偽装”」
ミャンマーでイスラム系少数民族ロヒンギャへの迫害について取材をしていたロイター通信のミャンマー人記者2人が国家機密法違反で7年の禁固刑を受けた問題で、同国高等裁判所が控訴を認めたことを弁護士が明らかにした。

ロイター記者の弁護団によると、控訴は11月はじめに提起され、警察による罠である証拠と犯罪の確固たる証拠の欠如を挙げているという。

また、弁護団のメンバーであるL. Khun Ring Pan弁護士は、
「高等裁判所が最終的にワ・ロン(Wa Lone)とチョー・ソウ・ウー(Kyaw Soe Oo)に正義をもたらし、無罪判決を下すことを希望する」(REUTERSより)
とコメント。

さらに、ロイター通信のステファン・アドラー(Stephen Adler)編集長は、
「この裁判は“完全な偽装”であったことを明らかにし、引き続き同容疑者を釈放するよう要請した」(Press Gasetteより)
と述べている。

これまでの経緯
ロイター通信のワ・ロン記者とチョー・ソウ・ウー記者の2人は、ミャンマー・ラカイン州で治安部隊によるイスラム系少数民族ロヒンギャ10人の殺害に関して取材をしていた昨年12月、警察に呼び出されて文書を渡された後、国家機密法違反で逮捕されている。

記者2人が逮捕された後、軍は兵士がロヒンギャ男性の殺害に関与したことを認めたが、記者が釈放されることはなかった。

また、5月に行われた予備審査に検察側の証人として出廷した警察官が「逮捕は罠だった」と証言。

しかし、予備審査は続けられ、最終的にはイギリス植民地時代に制定された古い法律により起訴され、9月3日に禁錮7年の判決が言い渡された。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

Myanmar court allows jailed Reuters reporters' appeal to proceed: lawyer
https://www.reuters.com/

Reuters journalists jailed under Official Secrets Act given permission to appeal guilty verdict in Myanmar court
https://www.pressgazette.co.uk/

Myanmar Court Allows Jailed Journalists to Appeal Convictions
https://www.voanews.com/

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