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2018-08-04 11:00

経済

金融テクノロジー企業エバレックス、ミャンマーのシュエ銀行と提携

エバレックス
低コストで瞬時かつ安全な送金が可能に
シンガポールに本拠を置き、タイ・バンコクに事務所を構える金融テクノロジー企業「エバレックス(Everex)」は、ミャンマーとタイの間でブロックチェーンを利用したデジタル送金サービスを提供するため、ミャンマーの民間銀行「シュエ銀行(Shwe Urban&Rural Development Bank)」と提携したことを発表した。

この提携により、タイで暮らす何百万人ものミャンマー人労働者はエバレックスのデジタル送金プラットフォームを介して、これまでより低いコストで瞬時かつ安全に送金することが可能になるという。

エバレックスの送金プラットフォームは、送金手数料を削減し、送金時間を1分未満に短縮。取り引き全体の明確な痕跡を提供するために、ブロックチェーン技術を用いている。

ブロックチェーンとは、鎖(チェーン)のように連結することでデータを保管する帳簿のようなものだ。

エバレックスは2015年に設立され、発展途上市場における金融の導入と資本へのアクセスを向上させるために、ブロックチェーンを活用したデジタル送金ソリューションを開発している。また、自社仮想通貨を発行したことでも話題となった。

「苦労して得た資金は危険にさらされている」
現在、タイには約300万人のミャンマー人労働者がおり、そのほとんどが莫大な手数料を避けるため、非公式のマネー・エージェント・ネットワークを通じて母国に送金している。

これらの代理店は規制されておらず、非常に高い金利でお金を貸すことによって、移民労働者を利用することがあるという。

シュエ銀行のThein Zaw副頭取は、
「タイで働くミャンマーの人々は我が国の外貨獲得者だ。非公式のチャネルを通じて送金することで、彼らが苦労して得た資金は危険にさらされている」(プレスリリースより)
と述べている。

また、エバレックスの創設者兼CEOであるアレクシー・レーン(Alexi Lane)は、
「シュエ銀行との合意は送金業界において重要な戦略的提携であり、ASEAN市場における両社のエクスポージャーを強化するだろう」(プレスリリースより)
と両者にとってメリットがあることを強調した。

エクスポージャーとは、リスクにさらされている投融資や保証の総額、あるいは市場の価格変動リスクにさらされている資産の割合のことである。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

シュエ銀行(Shwe Urban&Rural Development Bank)
https://shwebank.com/

エバレックス(Everex)
https://www.everex.io/

プレスリリース
http://www.thailand4.com/

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