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2019-04-22 14:00

社会

ロヒンギャ難民、平和を願って広島市へ千羽鶴を寄贈

ロヒンギャ
平和への願いを込めて
在バングラデシュ日本国大使館によると、ミャンマーから逃避してきたイスラム系少数民族ロヒンギャの人々が、バングラデシュのコックスバザール(Cox's Bazar)にある難民キャンプで千羽の鶴を折り、平和への願いを込めて日本人にメッセージを贈ったという。

同大使館の泉裕泰特命全権大使とUNHCR日本代表のDirk Hebecker氏は、ロヒンギャが折ったカラフルな千羽鶴を広島市の谷史郎副市長へ手渡した。

コックスバザールはミャンマーと接するバングラデシュ南東部に位置し、2016年にはロヒンギャが迫害を逃れ押し寄せた。2017年には国連が「民族浄化」と非難する治安部隊による虐殺で数十万人のロヒンギャが越境し、大規模な難民キャンプが設営されている。

ロヒンギャの多くは、ミャンマーへの帰還を望むものの、安全や市民権が確保されるまでは帰還を拒否しているのが現状だ。

困難な状況でも他の人々に同情するロヒンギャ
コックスバザールに逃避したロヒンギャは差別と暴力に苦しむ過酷な人生を送り、難民キャンプでも劣悪な環境で過ごしている。

彼らは1945年に一度に多くの人々を殺害した広島での原爆の悲劇と、原爆の後遺症により12歳で亡くなった佐々木氏の物語を聞いたという。

泉特命全権大使は、ロヒンギャの人々が最も困難な状況に置かれているにもかかわらず、彼らが困難に直面した人々に同情することに言及した上で、
「ロヒンギャが直面している残酷な状況について多くの日本人がもっと学び、彼らに思いやりを示すことを願っている」(プレスリリースより)
と述べている。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNHCR


外部リンク

在バングラデシュ日本国大使館
https://www.bd.emb-japan.go.jp/

在バングラデシュ日本国大使館のプレスリリース
https://www.bd.emb-japan.go.jp/PR20190416

広島市
http://www.city.hiroshima.lg.jp/

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