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2019-04-05 16:00

経済

アジア開発銀行による2019年度のミャンマー経済の見通しは?

アジア開発銀行
今後数年間は着実に成長
アジア開発銀行(Asian Development Bank:ADB)は4月3日、「アジア経済見通し2019年(Asian Development Outlook 2019)」を発表。同報告書によると、ミャンマーは対外直接投資の増加と政府による経済・政策改革のおかげで、2019年から2020年にかけて経済成長が回復するとの見通しだという。

ミャンマーの国内総生産(GDP)は2019年9月までの1年間で6.6%、1年後には6.8%の成長を見込んでいる。一方、GDPの伸びは、昨年4月から9月にかけて6.2%に減速した。

ADBのNewin Sinsiri氏は、
「ミャンマーは政府が2011年以降に開始した広範な経済改革を首尾よく加速させれば、今後数年間は着実に成長を続けるだろう」(プレスリリースより)
と述べている。

ミャンマー経済見通しの詳細
対外直接投資は、2018年10月から2019年1月の間に約15億ドルに達した。前年の8億2300万ドルと比べて倍近くになっている。この増加の要因はシンガポールをはじめとするアジアの投資家による製造業およびサービス業へのコミットメントの高まりによるもの。

2019年9月に終了する会計年度のサービスの成長率は、電気通信および観光関連のサブセクターの成長により、9.0%に達する見込みだ。一方、ミャンマーのGDPの4分の1を占める農業の成長は、2018年の洪水の影響により、2018年4月から9月の間に記録された2.0%の成長から、0.5%に減速する見込み。

報告書によると、ミャンマーのインフレは2019年9月期までわずかに低下すると予想。しかし、経済成長は国際原油価格の下落にもかかわらず勢いを増しているという。

また、財政および金融政策は、ミャンマーのマクロ経済の安定性を維持しつつ、成長を後押しする見通しである。

ただし、欧州連合(EU)による関税優遇措置の停止など、成長見通しに対するリスクは残っている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

アジア開発銀行のホームページ
https://www.adb.org/

アジア開発銀行のプレスリリース
https://www.adb.org/news/

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