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2019-03-20 08:00

経済

第5回 アジアをまたにかけるデジタルマーケティング会社、未開の地ミャンマーに挑む!

デジタルマーケティング
今回取材をさせて頂いたのはAdAsia Holdings Pte. Ltd.(アドアジアホールディングス)の関諒哉氏。デジタルマーケティングに精通したプロが今回本社シンガポールよりミャンマー市場開拓に挑戦する。東南アジアで急拡大するデジタルマーケティングの魅力とミャンマーでの戦略についてお話を伺った。



デジタルマーケティングとは

デジタルマーケティングとはモバイルなどデジタルメディアやアプリケーションなどを通じて製品やブランドのプロモーションを行うこと。さまざまなチャネルや手法を用いて顧客情報や反響などを分析しマーケティングに活用していく。

進出のきっかけは

これまでは案件の必要に応じて出張していたのですが、この度ミャンマーのマーケティング市場において大手飲料メーカーと年間契約を締結したことがきっかけとなり、2019年1月からシェアオフィスに入居することとなりました。まだ試行錯誤な段階ですが、現地に拠点があることにより活動内容が幅広くなってきましたので、契約先もこれから増えていくと思います。

―具体的には
ミャンマー進出にはまず言語や使用フォントの壁がありますが、現地スタッフも数名雇いましたのでだいぶ対応できるようになりました。また、これまでは現地のインフルエンサーのプロフィールを分析して企業にご紹介するところまででしたが、実際に商品やサービスを体験してSNSに投稿してもらうところまでのフォローも可能となり、より深いアプローチが可能となりました。

ミャンマーにインフルエンサーはいるのでしょうか

ミャンマーでのインフルエンサーマーケティング徐々に浸透してきていますが、既に進出されている日系企業は独自でセレブリティとのコネクションを構築しており、自社開催の音楽イベントなどに招待したりしています。芸能事務所みたいなものも無いので、有名人にインフルエンサーとしてのオファーをする時も直接その方に連絡するしかなく、現在はまだ取引先の人脈を利用させてもらっています。

―どんな方が人気でしょう
DJや俳優などですね。最近は森崎ウィンさんなど、好みは日本人のそれと近いように感じます。TVや広告で出てくるような方の影響力は大きいですが、マイクロインフルエンサーのような身近なレベルのインフルエンサーは今後普及していくものと考えられます。

―コミュニケーションはどのようにされていますか。
英語ができる方とはそのまま英語ですが、そうでない場合はローカルスタッフを連れて打ち合わせします。皆さんとても優しい人柄ですね。シンガポールと違って、大活躍するんだ!ってバリバリ仕事をするような感じはそこまでしません(笑)。

広告における政府の規制などはあるのでしょうか。
業界により異なりますが、例えばビールなどのアルコール分野は特に厳しいです。大衆向けの看板やテレビCMにはビールの絵は出せず、企業のロゴだけしか許されていません。現地で話していて感じるのは、やはり仏教の国なので欧米と比べるとお酒を受け入れない文化が背景にあるようですね。

これからどんな展開を考えられていますか

第一にはBtoC企業を中心にサポートしたいと考えています。というのも経済開放が進み、昨年は100%外資でも一定額を超える投資を条件に小売業や卸売業に投資できるようになり、今まで以上に小売市場のプロモーション競争が加速していくと考えているためです。。当社のデジタルマーケティングを活用して進出企業と消費者とを結びつけていきたいです。

―現地での消費意欲は高いと感じますか
まだ手探りですが、外資の製品はまだ現地の方からすると高価になってしまうので、誰でも購入できる環境にはまだなっていません。そう言った事情を理解した上で、狙いたい層に効果的な広告が打てるのがデジタルの強みです。また、当社はFacebookを活用してブランド認知度をリサーチできるので、更にターゲットを絞り込み、より効率よく広告が打てるようになっていくはずです。
また、当社はAdAsia Digital Platform(アドアジアデジタルプラットフォーム)と呼ばれる、バナー広告などデジタル媒体の広告を管理できるプラットフォームや、インフルエンサーを起用してその後の分析まで一貫で行えるプラットフォームがあるので、これらをいかにミャンマーで試してもらおうかと考えています。ミャンマーでは、Facebookを軸に各企業のWebサイトやYouTubeに流れていくため、当社のプラットフォームを活用したシナジー効果は期待できると思います。まだ手探りなところもありますが、一度成果が出始めれば一気に拡大していくと予想しています。

これからの関さんの意気込みをお願いします

東南アジアをバックパッカーしていた時期があり、自然と日本だけでなく他のアジアの地域と関わって仕事をしたいと思うようになりました。ミャンマーの経済発展は今も進行中ですが、デジタルマーケティングはまだ市場ができ始めたばかりなので、自分のこれまでの経験を試していける点で、開拓者精神をくすぐられています。少しでもミャンマーの成長に貢献して自分の目で見届けていきたいと思います。


AdAsia Holdings Pte. Ltd.(ANYMIND GROUP)
https://adasiaholdings.com/jp/
ミャンマー含むアジアのデジタルマーケティング展開をお考えならこちら!

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