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2019-03-08 20:00

社会

【IUCN報告】ミャンマーには331の絶滅危惧種が存在

絶滅危惧種
個体数は驚くほどの割合で減少
スイスのジュネーブに拠点を置く国際自然保護連合(International Union for Conservation of Nature and Natural Resources:IUCN)は3月5日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで絶滅の危機にひんしている生物について報告した。

IUCNの報告によると、アジア全域で5,000種以上、ミャンマー、カンボジア、ラオス、タイ、ベトナムを含むメコン地域では約800種が絶滅の危機にひんしているという。

また、ミャンマーには鳥、オランウータン、ゾウ、シカ、淡水カメ、センザンコウ、トラなど331の絶滅危惧種が生息していると報告。

野生生物保護学会(Wildlife Conservation Society)のカントリーディレクターであるSaw Htun氏は、
「最も重要な種の個体数は驚くほどの割合で減少しており、野生生物犯罪と闘うための効果的な行動がなければいくつかの種は絶滅する可能性がある」(MYANMAR TIMESより)
と危機感を示した。

依然として横行する違法な野生生物取引
ミャンマー議会は昨年5月、絶滅危惧種の野生動植物の国際取引に関する条約(CITES)で定義されている狩猟および違法野生生物取引に対する厳しい罰則を規定した生物多様性および保全地域保護法を可決。違反者は最長10年の刑に直面する可能性があるという。

また、10月にはヤンゴン地方域政府が野生生物から作られた商品の販売やレストランでの野生生物のカレー販売を禁止。しかし、経済効果が高い違法な野生生物取引は依然として横行している。

ミャンマー世界自然保護基金は、政府が密猟を効果的に防止できなければ、ミャンマーのゾウの個体数は今後10年間で消滅する可能性があると警告。生態系や森林の絶滅は、最終的には人類の絶滅につながる可能性があるため、生物多様性を維持することは重要である。

(画像はThe Irrawaddyより)


外部リンク

IUCN
https://www.iucn.org/

EU study boost fight against illegal wildlife trade in Mekong region
https://www.mmtimes.com/

More Than 300 Species in Myanmar Endangered: Report
https://www.irrawaddy.com/

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