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2017-10-26 20:00

社会

ユニセフ、ミャンマーからの難民全員に、命を守る支援が届けられず

ロヒンギャ族
ラカイン州での衝突発生から2か月 資金不足に陥る
ミャンマーのラカイン州で8月25日に、政府と武装勢力が衝突して以来、その暴力から逃れるため、多くのロヒンギャ族が難民としてバングラデシュに越境してきている。公益財団法人日本ユニセフ協会(以下、ユニセフ)が、2か月を経過した今も全難民(特に子どもと女性)に、命を守る支援が届けられていないと、24日のプレスリリースで発表した。

コックス・バザールには、この危機以前から身を寄せる難民と、今回ミャンマーから逃れてきたロヒンギャ族の難民の合わせておよそ120万人が、人道支援を必要としている。そのうちおよそ72万人が子どもであるが、毎日のように難民の数が増加しており、資金不足などから、人道支援が追いつかない状況だと明らかにした。

医療、安全な衛生環境、教育を 若者が子どもの世話も
現在、安全な水や衛生環境が十分に確保できておらず、コレラや急性水様性下痢症が流行する懸念もある。また、ユニセフは、既に難民の間ではしかの症例の報告があり、安全な衛生環境や医療を届けることが急務だとした。また、4歳から18歳の子ども推定45万人には、教育支援も必要である。

精神的に不安定で、子どもの世話ができない親や養育者がいることで、若者が配給の手伝いや、子どもや高齢者の世話を行うなど、状況は今まで以上に深刻となっている。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNICEF_UN0136996_LeMoyne


外部リンク

公益財団法人日本ユニセフ協会のプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/

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