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2017-09-29 20:00

社会

ミャンマー国連大使、国連総会で「民族浄化はない」と強調

国連総会
ミャンマーの指導者は「民族浄化」を支持しない
ミャンマーの国連大使であるHau Do Suan氏は国連総会で、同国ラカイン州で発生しているロヒンギャ危機に関して、「民族浄化」あるいは「大虐殺」は行われていないと強調した。

同氏は、193の国連加盟国により6日間にわたり行われている国連総会で、いくつかの国がミャンマーによる「民族浄化」を告発した際、「無責任な発言」や「事実ではない主張」だとして強く反論したという。

同氏は、
「長い間、自由と人権に取り組んできたミャンマーの指導者は、こうした政策を支持することはない。民族浄化と大虐殺を防ぐためにあらゆる努力をするだろう」(abcより)
と否定している。

ミャンマーでは、8月25日に30もの警察署が襲撃されて以来、イスラム系少数民族「ロヒンギャ」に対する迫害が強まったとして、42万人以上のロヒンギャがバングラデシュへ逃げており、国際社会から非難を浴びていた。

「客観的かつ偏見なく見てほしい」
Hau Do Suan氏による国連総会での主張は、ミャンマーの事実上のリーダーであるアウンサンスーチー氏の主張とも一致する。

一方、ミャンマー治安部隊による「ロヒンギャ」の殺害や暴力、さらには村の焼き払いなどが行われているとされ、衛星画像やビデオなどによる証拠が示されている。

Hau Do Suan氏はラカイン州の問題は非常に複雑であるため、
「客観的かつ偏見なく見てほしい」(abcより)
と国際社会に要請。

また、反政府勢力であるアラカン・ロヒンギャ救世軍(Arakan Rohingya Salvation Army:ARSA)による警察署襲撃を指摘し、
「テロとの戦いと無実の民間人の保護はすべての政府の責任である」(abcより)
とも述べている。

ロヒンギャは何十年もの間、仏教徒が大多数を占めるミャンマーで迫害と差別に直面しており、何世代にもわたりミャンマーで暮らしているにもかかわらず、ロヒンギャをバングラデシュからの不法移民だとして国民と認めていない。

(画像はabcより)


外部リンク

Myanmar says no 'ethnic cleansing,' genocide against Muslims
http://abcnews.go.com/

No ethnic cleansing in Myanmar: Hau Do Suan
https://smtv24x7.com/

Myanmar’s UN ambassador calls ethnic cleansing claims ‘unsubstantiated’
https://coconuts.co/

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