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2017-06-30 04:00

社会

ミャンマー政府、国際麻薬乱用撲滅デーに違法薬物を焼却処分

国際麻薬乱用撲滅デー
麻薬生成の化学物質の輸入を入念に監視
ミャンマー情報省によると、同国政府は6月26日、国連が定める「国際麻薬乱用撲滅デー(International Day Against Drug Abuse)」に合わせ、660億ミャンマー・チャット(約54億円)相当の違法薬物と麻薬生成のための化学物質を焼却処分したという。

また、国際麻薬乱用撲滅デーにイベントを行い、麻薬撲滅活動を強力に推進するミンスエ(Myint Swe)副大統領を含む政府高官らが参加した。

ミンスエ副大統領は、
「ミャンマーの法執行当局は、麻薬を生成するための化学物質の輸入を入念に監視しており、密売者の手に渡らないようにしている」(プレスリリースより)
と述べ、厳しい監視が実施されていることを明らかにした。

また、体系的な監視を行い、麻薬密売の根本的な要因を解決する方法を確立し、努力を続けることが重要であり、これらのことを実施するだけでも、麻薬密売の脅威を効果的に軽減できると強調した。

撲滅に向けて様々な取り組み
麻薬対策の関係者によると、2016年には8,800件の薬物事件が報告され、新たに85の薬物乱用者のための治療センターが設立されたという。

設立されたのは、26の大規模医療機関、47の小規模医療センター、12のリハビリテーションセンターである。

ミンスエ副大統領によると、学生は薬物使用を防ぐために、直接的および間接的な教育トレーニングを受け、ミャンマー国営テレビ(MRTV)では多言語による教育用のビデオ、歌、ニュースなども放映されているという。

2017年の薬物乱用や麻薬密売に関するテーマは、「リッスン・ファースト(Listen First)」。まず、子どもや若者の声に耳を傾け、健康、安全、成長のために彼らとともに問題に取り組むことが重要だとしている。

終わりが見えない薬物問題であるが、ミャンマーは国を挙げて麻薬撲滅に立ち向かっている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/

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