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2017-05-19 07:00

政治

スーチー国家顧問、中国主導の「一帯一路」国際協力フォーラムに出席

アウンサンスーチー
スピーチで「一帯一路」の基本原則に言及
ミャンマーのアウンサンスーチー国家特別顧問と政府首脳は5月16日、中国の北京で開催された「一帯一路」国際協力フォーラムに出席した。

フォーラムには、ホスト国の中国を含む30カ国の国首脳が出席。また、国連事務総長、世界銀行総裁、国際通貨基金マネージングディレクターなども顔をそろえた。

フォーラムでは、「より緊密なパートナーシップ構築のための政策」「人々の結束」「相互が共に発展するための連結性のある協力」などについて議論が行われたという。

スーチー国家顧問はスピーチを行い、「一帯一路」の成功のための基本原則である“相互理解と尊重”“人々の結束”“ 平和で安定した近隣との絆”を強調した。

また、スーチー国家顧問はフォーラムの後、アントニオ・グテーレス国連事務総長とミャンマーの平和と和解プロセスに関して話し合ったという。

「一帯一路」とは
「一帯一路」は中国の習近平総書記が提唱した経済圏構想である。

中国西部から中央アジアを経由してヨーロッパにつながる「シルクロード経済ベルト(一帯)」と中国沿岸部から東南アジア、スリランカ、アラビア半島の沿岸部、アフリカ東岸を結ぶ「21世紀海上シルクロード(一路)」のエリアで、インフラ整備、貿易促進、資金の動きを促すというもの。

「一帯一路」のルートには欧州~ロシア~日本~中国というルートもあり、日本の釧路港をアジアの玄関口とする構想も含まれる。さらに、中国~ロシア~米国をつなぐ高速鉄道構想もあり、世界規模のロジスティック戦略といえるだろう。

100を超える国と地域から支持あるいは協力協定がある中、日本と米国は中国主導の巨大経済圏構想と警戒していたが、両国共にフォーラムへ代表団を派遣している。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/

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