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2018-01-13 10:00

社会

ミャンマー国軍、治安部隊によるロヒンギャ殺害を認める

ミャンマー国軍
殺害を認めるのは今回が初めて
ミャンマー国軍は1月10日、昨年9月にラカイン州インディン(Inn Din)村で治安部隊と仏教徒の村人が“報復”として10人のロヒンギャを殺害したことを認めた。

昨年8月に発生した警察署襲撃事件以来、国際社会からイスラム系少数民族「ロヒンギャ」の大量流出を誘発した迫害を非難されていた治安部隊が殺害を認めるのは今回が初めてである。

国軍の発表によると、昨年9月1日、治安部隊が地方首都シットウェ(Sittwe)の北にあるインディン村の海岸付近で掃討作戦を実施していたとき、約200人の“ベンガル・テロリスト”に棒と剣で攻撃を受け、10人を拘束。翌2日、10人のロヒンギャは殺害されたという。

国軍は殺害の事実を認めているものの、仏教徒の村人たちがテロリストによって脅かされたため、誘発されて殺害に発展したと主張している。

氷山の一角なのか
国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の東南アジア・太平洋地域担当ディレクターであるジェームズ・ゴメス氏(James Gomez)は、
「これは氷山の一角であり、昨年8月以降、65万5000人以上のロヒンギャをラカイン州から強制的に排除した民族浄化キャンペーンの中で、他の残虐行為が行われていなかったか調査が必要だ」(CNN通信より)
と述べている。

ミャンマーでは先月、同国の人権状況を調査する国連特別報告者である李亮喜(Yanghee Lee)氏の入国を拒否。

また、ラカイン州へのメディアアクセスも厳密に管理されており、ほとんどの組織が問題のエリアにアクセス出来ない状況だ。

ミャンマーがアクセスを拒めば拒むほど、疑惑が深まることが懸念される。

(画像はMizzimaより)


外部リンク

Myanmar army admits 10 Rohingya killed by security forces, villagers
https://www.mizzima.com/

Myanmar: Soldiers, villagers killed Rohingya in mass grave
https://www.apnews.com/

Myanmar military admits role in killing Rohingya found in mass grave
http://edition.cnn.com/

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