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2018-01-19 12:00

社会

ミャンマー警察、仏教徒の抗議集団に発砲 少なくても7人死亡

ラカイン州
大規模集団が地元政府の建物を包囲
ミャンマー警察は1月17日、イスラム系少数民族への迫害などで暴力が絶えない同国ラカイン州で、地元政府の建物を取り囲んだ仏教徒の抗議集団に発砲し、少なくても7人が死亡、12人が負傷した。

同州ムラウク・ユー(Mrauk U)では、200年以上前に終焉を迎えた古代アラカン王国を祝う地元の集会が毎年行われており、17日にも4,000~5,000人の仏教徒が集結。

その後、この大規模な集団はヒートアップし、地元政府の建物を取り囲んで抗議が始まったという。

抗議行動の矛先が地元政府に向いた理由は定かではないが、今年は当局がこのイベント開催に許可を出さなかったためとの憶測がある。

ミャンマー警察によると、抗議集団を解散させるため最初はゴムの弾丸で発砲したが、抗議集団が石や瓦礫を投げ始め、一部の人々が警察から銃を奪取しようとしたため実弾を使用したという。

安全が保障されないラカイン州
警察と仏教徒の間で発砲事件が起きた17日は、ミャンマーとバングラデシュがロヒンギャ帰還を2年以内に完了することで合意した日でもある。

しかし、ロヒンギャのほとんどは、国連の監督下で市民権と安全保障の約束がなされなければ、国境の付近の安全なエリアに留まることを望んでいるという。

ミャンマー・ラカイン州は、イスラム系少数民族ロヒンギャが治安部隊による掃討作戦で迫害され、約70万人がバングラデシュへへ逃避。国際社会から深刻な懸念が示されている。

(画像はBBCより)


外部リンク

Myanmar police kill seven ethnic Rakhine protesters
http://www.bbc.com/

Myanmar police shoot dead seven protesters in troubled Rakhine
https://ca.reuters.com/

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