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2017-12-15 23:30

社会

ミャンマー軍が掃討作戦を開始 ロヒンギャ族を少なくとも6,700人殺害か

ロヒンギャ族
1か月で6,700人以上を殺害 5歳以下の子どもも多数含まれる
ミャンマー西部ラカイン州で、同国軍がロヒンギャ族の武装勢力に対して開始した掃討作戦で、少なくとも6,700人以上も殺害されたことが調査から分かったと、医療・人道援助を行っている国際NGO「国境なき医師団(MSF)」が、12日のプレスリリースで発表した。

MSFが行った独自調査の結果で、8月25日から9月24日までの1か月間で、少なくとも9,000人のロヒンギャ族が死亡、このうち71.7%は暴力によるもので、少なくとも6,700人が殺害されたことが分かっている。また、この暴力により、5歳未満の子どもが少なくとも730人も死亡したとしている。

バングラデシュと早期帰還に関し合意 人権と安全の確保が優先
ロヒンギャ族を中心に構成される過激派武装組織ARSAが8月25日に、警察署と軍事基地を襲撃。これに対しミャンマー軍が大規模な掃討作戦を実施したことで、12月12日までに647,000人以上のロヒンギャ族が、ミャンマーからバングラデシュに難民として逃れている。

ミャンマーとバングラデシュの両政府は、ロヒンギャ族難民の早期帰還に関して合意に至っているが、安全と人権が確保され、強制ではなく自由に帰国できる状況をつくるべきだと、MSFは帰還に関しての早まる動きに警鐘を鳴らしている。

(画像はプレスリリースより)
(C)Mohammad Ghannam/MSF


外部リンク

MSF プレスリリース
http://www.msf.org/

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