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2017-11-12 11:00

社会

ドローン飛行の外国人記者ら、容疑が変更されて2ヶ月の刑に

外国人記者
トルコ国営放送のドキュメンタリー番組のため現地入り
10月28日にミャンマーの首都ネピドーにある連邦議会の敷地内でドローンを飛行させ拘束された外国人記者らに対し、同国の裁判所は11月10日、2ヶ月の刑を宣告した。

拘束されていた外国人記者は、シンガポール人のカメラマンであるラウ・ホン・ムン(Lau Hon Meng)氏、マレーシア人の記者であるモク・チョイ・リン(Mok Choy Lin)氏で、両氏はトルコ国営放送TRTワールドのシンガポール支局に所属。

ミャンマーで問題となっている「ロヒンギャ危機」に関するドキュメンタリー番組制作のために、現地入りしていたという。

また、ミャンマー人通訳のアウン・ナイン・ソー(Aung Naing Soe)氏と運転手のハラ・ティン(Hla Tin)氏も同罪となっている。

知らぬ間に「輸出入法違反」から「航空機法違反」へ容疑が変更
当初、外国人記者らは無許可でドローンをミャンマー国内に持ち込んだ「輸出入法違反」で拘束されたが、10日に行われた裁判では、「航空機法違反」として刑罰を受けている。

一方、拘束4日後にTRTワールドが発表した声明では、
「ミャンマー当局は撮影計画とスケジュールについて知らされていた」(BBCより)
と明言している。

弁護士キン・マウン・ゾウ(Khin Maung Zaw)氏によると、4人は裁判所に到着するまで「航空機法」の下で裁かれることを知らされておらず、保釈申請も棄却されたという。

「輸出入法違反」に関しては、11月16日に改めて聴聞会が開かれ、告訴するかどうかを決定する予定となっている。

同弁護士は、裁判所の法的手続きが透明性に欠けることに対する不満を表明したという。

ミャンマー国内では、国家安全保障の観点から刑罰は当然だとする意見がある一方、報道の自由という観点から記者の目的を考慮する必要があるとの意見もある。

(画像はBBCより)


外部リンク

Myanmar jails foreign journalists for flying drone
http://www.bbc.com/

Myanmar Court Jails Foreign Journalists For Drone Flight Near Parliament
http://www.rfa.org/

Turkish TV film makers appear in Myanmar court
http://aa.com.tr/en/

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