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2016-03-28 10:00

経済

ヤンゴン証券取引所が取引開始:初日は5,000チャット上昇

ミャンマー証券取引所
オープニング価格の設定は歴史的な方法を採用
取引開始が遅れていたヤンゴン証券取引所は新政権が誕生する1週間前にあたる3月25日、ミャンマー初の上場企業となるFMI社(First Myanmar Investment)の取引を開始した。

FMIの最高顧問Tun Tun氏によると、同社のオープニング価格は26,000チャットで、午前11時には31,000チャットに上昇。取引終了まで5,000チャット上昇の状態は続いたという。

ヤンゴン証券取引所監視委員会は、FMIの上場にあたり同社の資産や価値を調査し、平均的なオープニング価格を設定した。

財務副大臣Maung Maung Thein氏によると、オープニング価格設定には4つの数学的な方法があるが、これらの方法は現在のところミャンマーには適していないと判断し、歴史的な方法を採用したという。

採用された方法は「上場される前」「上場が発表されたとき」「最新の価格」という“3つの時間的なポイント”により平均的な価格が決定されるというもので、FMIのオープニング価格もこの方法により計算された。

遅延理由は「新たな資本市場の円滑な運営を確保するため」
ミャンマー証券取引所は昨年12月にオープン。その時点で、FMIを含む6社の上場を決定している。

他5社はミャンマー・ティラワSEZ・ホールディングス(Myanmar Thilawa SEZ Holdings)、First Private Bank Limited、Great Hor Kham Public、 Myanmar Agribusiness Public Corporation、 Myanmar Citizens Bankとなっており、徐々に上場される予定だ。

ミャンマー証券取引所監視委員会によると、ミャンマー・ティラワSEZ・ホールディングスは4月に上場されるという。

また、オープンから上場までに時間がかかった理由は、「新たな資本市場の円滑な運営を確保するため」だったとし、経済成長に拍車がかかることが期待されるミャンマー初の近代的な証券取引所の運営に慎重な様子が伺える。

ミャンマー証券取引所は2012年春、ミャンマー中央銀行(Central Bank of Myanmar)、大和総研(Daiwa Institute of Research)、東京証券取引所(Tokyo Stock Exchange)の合意のもと開始されたプロジェクトで、国営の経済銀行(Myanma Economic Bank)と上記の日本企業2社による資金で運営会社が設立されている。

(画像はIRRAWADDYより)


外部リンク

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http://www.elevenmyanmar.com/

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FMI shares rise by 5,000 kyat on 1st first day of YSX
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