• TOP
  • >
  • 経済
  • >
  • JICAがミャンマーと「総合病院整備計画」の無償資金協力贈与契約を締結
2014-05-30 22:00

経済

JICAがミャンマーと「総合病院整備計画」の無償資金協力贈与契約を締結

JICA
JICAが2医療施設の整備計画に無償資金協力
国際協力機構(JICA)は、ミャンマー連邦共和国との間で無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結。

対象は「カヤー州ロイコー総合病院整備計画」および「シャン州ラーショー総合病院整備計画」で、それぞれ19億4,500万円、15億1,000万円を限度としている。

本事業は、カヤー州とシャン州北部に唯一ある総合病院の施設を建て替え、医療機材を整備することにより、両病院の“保健医療サービス”と“地域の中核病院”としての機能向上に貢献。

両州はミャンマー東部に位置し、中国・ラオス・タイの国境沿いで、少数民族が多く居住する地域である。

(ロイコー総合病院完成予想図:画像はプレスリリースより)

「入院患者受け入れ数」と「搬送数」が急増する見込み
本事業により、年間の入院患者の受け入れ人数が、ロイコー総合病院で約90%、ラーショー総合病院で約82%の増加が見込まれている。

また、下位の医療機関からの年間搬送数が、ロイコー総合病院で約74%、ラーショー総合病院で約51%増加する見込みだ。

州内の中核病院としての機能強化と、提供する保健医療サービスの改善が期待される。

JICA
(ラーショー総合病院完成予想図:画像はプレスリリースより)

ロイコー総合病院とラーショー総合病院の現状
ロイコー総合病院は、1950年代に開設されたカヤー州唯一の総合病院で、診療人口は約35万人。

シャン州南部からの患者も多いが、老朽化と医療機器の陳腐化が著しいため、地域の中核病院として機能を果たせていない。

また、ラーショー総合病院は、全国に17ある保健行政区の中でも特に診療人口が多く、180万人を抱える。そのため患者数も多く、中核病院として重要な役割を担っている。

しかし、病院は1940年代に開設され、施設・機材とも老朽化が著しいため、中核病院としての機能が十分に確保できていない。

住民に対する適切な保健医療サービスを提供するためにも、保健人材能力強化とともに、両州の総合病院の施設・機材の整備が緊急の課題となっている。


外部リンク

国際協力機構(JICA)
http://www.jica.go.jp/index.html

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook