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2014-04-29 00:00

その他

アラカン州で6,000世帯以上が「ベンガル人」としての住民登録認める 政府発表

ロヒンギャ
アラカン州の民族問題 ロヒンギャ族は調査対象から除外か
ミャンマー政府はこの程の国勢調査において、アラカン州のイスラム教徒である6,000以上の世帯が「ベンガル」人としての登録を承諾したと発表した。

(イラワディHP)

同州には自らの独自性を強く主張するイスラム教の少数民族「ロヒンギャ」も存在するが、今回は政府側が彼らとの論争に一方的に区切りをつけようとした感があるという。

調査の執行を優先する政府
伝えられるところによると、国連の後援のもと国勢調査を実行した調査員は、自身を「ロヒンギャ」と呼ぶと主張しはばからなかったロヒンギャ族の世帯については全てを記録対象から除外していた可能性があるという。

今回のことは国営のミャンマー紙が一面で「アラカン州では何世帯かがベンガル人としての登録を申し出た」報じ、それぞれの民族がおこなう自己識別が問題なのではなく、国勢調査において対象地域に在住していた事実が彼らのリスト化の根拠だとする旨の主張をしている。

望まれる円満での統合だが緊迫した問題も実在
今回の件で国連人口基金は、ミャンマー政府がロヒンギャ族の主張を認めなかったことに関して、国際的な国勢調査標準から逸脱しているとする懸念を示している。

アラカン州に住み、「ベンガル人」としての政府下登録を認めないイスラム教徒は少なくないと思われるが、一部の家庭は「ミャンマー国」としての国勢調査に進んで参加した事情もあったと考えられている。

ミャンマー新体制下での国勢調査は90%が終了したと伝えられるが、国内では今月もカチン州の反政府武装組織と国軍部隊による武力衝突が発生しており、国勢調査もその影響を被り回収期間が延期されている。


外部リンク

イラワディ 
http://www.irrawaddy.org/burma/burma-govt

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