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2014-12-30 21:00

社会

中国領事館近くで「鉱山で起きた射殺事件」に対して抗議デモ

抗議デモ
女性射殺が引き金
12月27日にミャンマー中心都市の一つであるマンダレーの中国領事館の近くで、鉱山で起きた射殺事件に対する抗議デモが行われ、政治家や仏教僧侶を含む約500人が参加した。

この鉱山は地元の軍事複合企業と中国企業Wanbaoとの合弁で運営されているが、環境破壊と土地の押収で地元の村人たちから苦情が絶えない状況である。

2012年11月には警察が僧侶を含むデモ隊にリンを使用して攻撃。多くの人がやけどを負った。これを機に大多数を占める仏教徒で怒りが巻き起こった。

また、今年初めには、中国人労働者が活動家に誘拐される事件も起きている。

今回の抗議デモのきっかけは12月22日に起きた警察による50代女性の射殺。射殺されたキンウィン氏(Khin Win)は、地元農家と係争中の領土にWanbaoがフェンスを建設していることに対し、建設停止を要求していた。

Wanbaoに対する抗議は毎日のようにヤンゴンとマンダレーで行われているが、27日の抗議デモはKhin Win氏の死後最大であった。

中国側の対応は誠意があるのか
抗議グループ(Movement for Democracy Current Force :MDCF)のリーダーであるテインアウンミン氏(Thein Aung Myint)は、抗議に対して以下のように述べている。
「キンウィン氏への射撃は国民の心を射撃したようなもの。ミャンマーや鉱山のプロジェクトに重要な存在である中国に反対しているわけではない。ただ、Wanbaoでの農民虐待の調査を要求しているだけ」(Elevenより)

「私たちはキンウィン氏の死の真実を知りたいし、当局に適切な行動をとってもらいたい」(PressTVより)

中国外交部は24日に“女性の無意味な死”を認識しており、遺憾の意を表明している。しかし、中国領事館は抗議文の受け取りを拒否した。

Wanbaoは2013年7月に国民の怒りを軽減するために、ミャンマーへの利益分配を明言し、契約条項を修正。また、ミャンマーは来年1年間で鉱山プロジェクトより1億4000万米ドル受け取るだろうと公言している。

金銭での解決も大切だが、誠意ある対応も期待したいところだ。

(画像はPressTVより)


外部リンク

Protesters demand answers from China over mine death
http://www.elevenmyanmar.com/

Hundreds protest against China-backed mine in Myanmar
http://www.channelnewsasia.com/

500 protesters demand closure of copper mine in Myanmar
http://www.presstv.ir/
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