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2023-12-02 10:00

社会

国際人権団体、国境地帯のミャンマー難民の押し戻しでタイ政府を非難

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
強制送還後すぐにタイへ戻る難民たち
米国に基盤を持つ国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は11月29日、タイ政府が数千人のミャンマー難民を国境で追い返し、ミャンマーでの彼らの命を危険にさらしていると非難した。

HRWによると、2023年10月下旬、タイ軍は国境地帯に避難していた難民をミャンマーのカヤー州に強制送還し始めたという。

同州では新たな衝突が発生し、閉じ込められたり標的にされたりするのではないかと恐れ、多くのミャンマー人がすぐにタイに戻っている。

HRWのアジア局長であるエレイン・ピアソン氏は、
「タイ当局はミャンマー難民を押し戻すのをやめ、彼らがタイで保護を求めることを許可すべきだ」(プレスリリースより)
と述べた上で、
「これらの難民の多くが押し戻されてからわずか数日後にタイに戻ってきたことは、ミャンマーでの安全に対する不安を示している」(プレスリリースより)
とつけ加えた。

難民を保護する一方、断続的な押し戻しをするタイ政府
タイは1980年代半ば以来、9つの難民キャンプでミャンマーから約9万人の難民を保護してきた。2021年2月にミャンマーで起きたクーデター後、さらに少なくとも4万5,000人のミャンマー難民がタイに逃れている。

タイ政府は、これらの新規到着者が国境近くの非公式の一時避難所に滞在することを許可する一方で、断続的に彼らを押し戻しているという。

これらの新たな到着者はいずれも既存の難民キャンプへの立ち入りを許可されておらず、タイ当局は彼らの移動と人道援助やサービスへのアクセスに厳しい制限を設けている。

(画像はプレスリリースより)
(C)2023 Private


外部リンク

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
https://www.hrw.org/

ヒューマン・ライツ・ウォッチのプレスリリース
https://www.hrw.org/news/

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