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2023-12-14 09:00

社会

ミャンマー、アフガニスタンを抜いて世界トップのアヘン生産国に

アヘン
生産量は36%増
国連麻薬犯罪事務所(UNODC)は12月12日、2021年のクーデターと軍と武装勢力間の紛争拡大に伴う経済的・政治的危機により、農民たちが違法なアヘン用ケシに向かい続けているとして、ミャンマーは現在世界最大のアヘン生産国であると報告した。

UNODCによると、ミャンマーの今年のアヘン生産量はシャン州で20%と最も大幅な増加が記録され、次いでインドと国境を接するチン州とカチン州でそれぞれ10%と6%増加し、全体で36%増、生産量は1,080トンと推定されるという。

一方、アフガニスタンのアヘン生産量は、昨年4月にタリバンによる生産禁止令をうけて95%減少した。

生活のためにアヘンに頼らざるを得ない農民
バンコクに拠点を置くUNODC地域代表のジェレミー・ダグラス氏は、
「2021年2月の軍事占領に伴う経済、安全保障、統治の混乱により、遠隔地の農民は生計を立てるためにアヘンに向かい続けている」(プレスリリースより)
と述べた上で、国境地域における紛争の激化により、この傾向はさらに加速することに言及した。

UNODCはまた、国内での解決策はアヘン栽培地域に住む人々が直面する複雑な現実と脆弱性を考慮する必要があることを指摘。

長期的な収入創出のための社会経済的条件を改善するために農民や地域社会と直接協力し、紛争や経済的混乱に対する回復力の構築を支援しているという。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNODC


外部リンク

国連
https://www.un.org/en/

国連のプレスリリース
https://news.un.org/en/

UNODCのプレスリリース
https://www.unodc.org/
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