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2023-10-27 17:30

社会

ミャンマー国民5人が軍事政権を相手にフィリピンで戦争犯罪告訴

戦争犯罪
フィリピンが正義を与えてくれるよう願う告訴人
ミャンマー国民5人が10月25日、フィリピンの司法省に対し、ミャンマー軍の現役または元軍人10人が主にキリスト教徒の少数民族であるチン族に対して犯した戦争犯罪容疑を捜査するよう要請した。

フィリピン・マニラの司法省に提出された訴状は、ミャンマー・チン州のタントランの町に対する大量放火攻撃から2年経つのに合わせて提出。この攻撃は2021年にチン州で行われた攻撃の一環であり、約2,000戸の家屋が破壊され、少なくとも250人が死亡した。

告訴人の1人でチン人権団体の会員であるサライ・リン氏は、軍事政権軍による組織的な作戦で牧師が殺害され、教会や信仰に基づく学校が破壊されているキリスト教徒であることに言及した上で、
「ミャンマーのキリスト教徒に対する迫害が続く中、私たちはフィリピンの兄弟姉妹が私たちの叫びを聞いて正義を与えてくれるように祈っている」(The Irrawaddyより)
と訴えている。

国軍上層部が告訴の対象か
告訴人らはチン州出身だが、軍事政権の暴力を避けるため現在はカナダ、オーストラリア、英国、インドに居住。

告訴された10人の中には、事実上のリーダーである国軍最高司令官のミン・アウン・フライン上級大将や元軍人であるチン州首相が含まれる。

告訴人5人の弁護士によると、フィリピン司法省が容疑者10人を告訴することを決定した場合、ミャンマー中央当局に召喚状を発行するか、外交ルートを経由する可能性があるという。

(画像はVOAより)


外部リンク

Myanmar Nationals Ask Philippines to Probe Alleged War Crimes
https://www.voanews.com/

Myanmar Nationals File Case Against Junta in Philippines
https://www.irrawaddy.com/

Myanmar victims, activists file war crimes complaint against junta in Philippine court
https://www.benarnews.org/
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