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2020-06-25 12:00

政治

ミャンマー、国連人権理事会の決議案を拒否

国連人権理事会
第1と第2の理由は国連の取り組み方
ミャンマーは6月22日にスイスのジュネーブで開催された第43回国連人権理事会で、欧州連合(EU)が提出した「ミャンマーの人権状況」に関する決議案を拒否した。

ミャンマーの常任代表であるKyaw Moe Htun氏は決議案拒否の理由を説明。

第1の理由は国をターゲットとした選択的な方法だ。人権問題は建設的、非対立的、非政治的、非選択的に行い、対話ベースのアプローチを通じて公正かつ平等な方法でグローバルな背景の中で対処しなければならないという見解を示した。

また、第2の理由として、国連の貴重な資産を無駄に使っていること挙げた。6月の会合の一般討論を犠牲にして、数百万ドルが国別の事案に使用されていることにも遺憾を示したという。

特に、ミャンマーのケースについては、1つの国を精査する複数のメカニズムを確立するために、膨大な資産が使用されていると指摘した。

残り3つの理由は?
第3の理由として挙げたのは、国の主権侵害だ。ラカインの問題はミャンマーが直面する多くの課題の1つにすぎず、独立調査委員会の最終報告に基づいていると説明した上で、国内の刑事司法メカニズムが尊重されるべきとの見解を示した。

また、第4の理由は、決議案が現実を反映していないと指摘。民主化に向けて国全体で持続可能な平和、国家の和解、発展を促進する上で多くの課題に直面している一方、たくさんの成果が上がっているこことにも言及した。

さらに、第5の理由として、国際社会はミャンマーを妨害する代わりに援助の手を差し伸べるべきと主張している。

賛成37票で採択
ミャンマーの主張はあったものの、人権理事会は権利を行使して投票を実施。その結果、EUの決議案は、反対2票、棄権8票、賛成37票で採択された。

反対したのはフィリピンとベネズエラで、アンゴラ、カメルーン、コンゴ民主共和国、インド、インドネシア、日本、ネパール、セネガルが棄権したという。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省
https://www.moi.gov.mm/

ミャンマー情報省のプレスリリース
https://www.moi.gov.mm/news/

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